Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/3a63504c93ec4ba817e9b748d47f494acdff8349
1ラウンド終了間際に飛び出した左フック、左ハイキックのコンボによる衝撃KO。敗者が倒れ込み、ゴングが打ち鳴らされると同時に陣営からタオルが投入された壮絶決着に場内はどよめいたが、次の瞬間、あまりに圧倒的なKO劇を前にどよめきが一転、場内はしばし静寂に包まれた。 【映像】場内が静まり返った衝撃KO その攻撃すべてが異次元だった。タイのレジェンドがK-1のリングに初参戦し、“折れない心”でブレイクしたネパール人ファイターを完全破壊した。9月11日に横浜アリーナで開催された『K-1 WORLD GP 2022 JAPAN ~よこはまつり~』で、アビラル・ヒマラヤン・チーター(ネパール/志村道場)とジョムトーン・ストライカージム(タイ/ストライカージム)が対戦。1ラウンド開始直後のハイキックでのダウンを皮切りに、最後はラウンド終了間際の左フック、左ハイキックのコンボでアビラルをなぎ倒した。
初参戦となるジョムトーンはムエタイのラジャダムナンスタジアムの4階級王者をはじめ、ボクシングの世界でも実績を重ねてきた立ち技のレジェンド。新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり実戦復帰はおよそ3年ぶりだ。一方、K-1から刺客として送り込まれたのは、日本を拠点に戦うネパール出身ファイターのアビラル。折れない不屈のファイトスタイルでファンの心を掴みブレイクした名勝負製造ファイターだ。 つまり、勢いのあるアビラルと実績のジョムトーン。フレームはアビラルが二回りほど大きいだけに、ファンからは「さすがにチーターが勝つ」「階級が違う」。なかには「(ジョムトーンは)全盛期が過ぎた選手」など、アビラル支持の声に加えてジョムトーンの実力に懐疑的な意見まで聞かれた。 そんな人々の「どちらが強いか?」論争は、1ラウンド開始まもなく、ファーストコンタクトで呆気なく終了する。テンポ良くワンツーとパンチで触ったジョムトーンが、左ハイを一閃して早々にアビラルをなぎ倒してしまう。 「グシャ」っと鈍い音と共に崩れ落ちる姿に「凄い蹴りだな…」「化け物かよ」「本物がきたな…」と先ほどまでの論調が一転した。これまで強豪相手に互角の打ち合いを演じてきたアビラルを寄せつけず、ミドル、ロー、フックと一発一発が重い攻撃を重ねていくジョムトーン。 両者の攻防に明らかな実力の差が見て取れるが、アビラルも気持ちの強さでは定評のある選手。猛打を受けつつもなんとか食い下がろうと前蹴りで対抗。さらに渾身の左フックを放つが、ジョムトーンは顔色ひとつ変えることがない
「どよめき→静寂」の衝撃KO ゴングと同時にタオル投入で「呼んじゃいけないレベル」あまりの強さに視聴者もドン引き
そして、フィニッシュも圧巻だった。追い詰められたアビラルが放った渾身のバックブローをもろに頭で受け止めたジョムトーンが左フックを振り抜くと、まともに被弾したアビラルがグラつく。と次の瞬間、崩れ落ちそうになったアビラルにとどめの左ハイを打ち込んで完全KOだ。たまらず沈んだアビラルにレフェリーが駆け寄ってカウントが進んだが、最後まで聞くことなくゴングを要求。陣営からもタオルが投げ込まれた。 衝撃のラストに「やばいのが来た」「異次元だ」「これ呼んじゃいけないレベル…」など、ABEMAの視聴者も騒然となった。スロー映像を確認すると、アビラルがしっかりガードを固めているが、ジョムトーンが放つ蹴りやパンチなど、その全てがガードの隙間を縫って突き刺すような殺傷能力の高い攻撃ばかり。その様子に「とんでもないやつを召喚してしまった」との声まで聞かれていた。
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