Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/5f3b168bbafbe4d466421c45e2e61f219f214d67
政府による新型コロナウイルスの水際対策が7日から緩和され、空港の国際線を利用する客や航空会社からは歓迎の声が聞かれた。 【脳血流に異常か】コロナ後遺症で考えられるメカニズム 今回の緩和で、入国者数の上限は1日当たり2万人から5万人に引き上げられた。3回目の接種証明があれば、出発前72時間以内の陰性証明の提示が不要になったほか、添乗員を伴わないツアー客の入国も認めた。一方で、旅行業界から期待が強かった短期滞在者へのビザの免除や個人旅行の解禁は見送られた。 成田空港では7日、海外からの乗客が続々と到着し、スマートフォンの入国者用アプリの画面を検疫スタッフに提示。3回目のワクチンを接種済みだったり、新型コロナウイルスの陰性証明を受けていたりすることを示す青の画面が表示されると、スムーズに入国審査へと進んでいった。 入国者からは歓迎の声が相次いだ。韓国・釜山から到着した東京都日野市の留学生、イ・スンアさん(21)は当初、6日以前の便を予約していたが、検査が不要になることを知って7日の便に変更したという。「検査は費用が高く、手間もかかっていたので楽になった」と話した。 ネパールに一時帰国していた東京都江東区の内科医、サッキャ・サンディープさん(40)は「検査が不要になるのはいいこと。入国後に隔離が必要だった時と比べ、行き来しやすくなった」と語った。 羽田空港の出発カウンターでも久しぶりの旅行や新生活に向けて期待をふくらませる人の姿が見られた。 米国での単身赴任を終え、今度は家族で渡米するという会社員、武井一さん(48)は「1週間前に日本に戻った時はまだ陰性証明が必要だったので300ドル(約4万2000円)払って手続きした。これからは手間がかからないので、休暇に日本に帰りやすい」と緩和を喜んだ。 ワクチン4回接種を済ませ、妻とニューヨーク観光に行く埼玉県久喜市の奥村賢一さん(73)は5月に旅行を予約した際、現地でのPCR検査も申し込んでいた。検査が不要になり「浮いた費用約4万円はフライトのアップグレードに回した。一生に一度は行ってみたかった旅行なので楽しみです」と笑顔で搭乗ゲートを通った。 日本航空によると、海外から日本に来る客はビザが必要なため回復が緩やかだが、日本から海外への予約は伸びているという。水際対策緩和が発表された8月25日から31日の週、9月の国際線の新規予約数は発表前の8月11~17日の約1・8倍になり、10月は約6・6倍に急増した。特に北米や欧州、ハワイ路線の予約が増えているという。 日本航空の担当者は「これまで出張や旅行をためらっていた人の予約が増えたのでは。年末年始にハワイで過ごす観光客の予約なども増えるだろう」と話した。政府は今後もさらなる水際対策の緩和を検討する。【中村宰和、南茂芽育、井川諒太郎】
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