2022年9月14日水曜日

ネパールの農業高生とオンライン交流 上農高

 Source:http://www.nagano-np.co.jp/articles/98734

交流を通じて打ち解け合ったネパールの生徒たちに手を振る上農高農業科1年3組の生徒たち=12日、南箕輪村の上伊那農業高校

上伊那農業高校(南箕輪村)農業科1年3組41人は12日、ネパールの首都カトマンズ近郊のバネパ市にあるカブレ高校農業科の生徒約30人とオンラインで結び交流した。信州大学農学部(同村)が上農高と連携して進める、ネパールの高校における農業教育強化プロジェクトの一環。学校生活の様子などを紹介し合い、国は違っても同じ農業を学ぶ同世代の若者が心を通わせた。交流会は今後も継続し、実際の授業や実習の様子など伝える。

プロジェクトは2025年までの3年間。地球規模の視野で地域の発展に貢献する「グローカル」な上農高の生徒を育成することも目的にしており、交流事業も充実させていく。

今月には、上農高出身の小原涼太郎さんをはじめ信大農学部の学生らがネパールに入って現地で基礎調査を開始。交流会にも備え、小原さんが司会を務め進行した。

1年3組を代表して米山瑠花さん、堀内麗加さん、大塚穂波さんが、調べてきた日本のことや授業風景など写真を交えて、この日のためにレッスンを積んだ英語で発表。カブレ高の生徒たちも同様に発表し、キノコ栽培やジャム、ゼリーの加工などを実習に取り入れていると紹介した。

相互に質問する姿もあり、堀内さんが「皆さんはカレーを食べますか」と問うと、場の雰囲気は一気に和やかに。ネパールの生徒からは「どんな新しい技術で授業をしていますか」「メジャーな農産物は」など、日本に学ぼうと熱心な質問が相次いだ。

「ネパールの人たちはとてもフレンドリー。普段の生活など両国の違いをもっと知りたい」と堀内さん。米山さんは「外国の人と初めての交流で緊張したが、いい経験になった。上農だからこその体験だと思う」と話し、大塚さんは「産業振興や人間関係の発展にこの交流がつながれば」と期待した。

次回の交流会は12月に予定。来年秋にはネパールの学校関係者らを日本に招き、信大や上農高などでの研修も計画している。

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