2024年2月28日水曜日

海帆が急反発し新高値、ネパール発電事業巡る海外報道「取締役会で事業推進の決議予定」と開示

 Source:https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/0f032b1562b94769efecb26c2ce249cad819b344

2024/2/28、Googleニュースより

みんかぶ

 海帆 <3133> が急反発し、高値を更新した。28日午前9時10分、同社グループがネパール政府の協力と海外の金融機関・電力建設会社の支援のもと、同国内に8つの水力発電所を建設するプロジェクトを推進し、電力を供給するといった複数の中国メディアの報道を受け、コメントを発表した。海帆は報道について「当社が発表したものではない」としたうえで、ネパールでの水力発電設備に関する事業については現地企業や中国の建設会社と協議しているとし、今後本格的な協議を行うため、28日の取締役会にて「事業推進の決議を行う予定」と表明した。海外での電力事業による収益貢献への思惑から買いが集まったようだ。

出所:MINKABU PRESS

みんなの株式(minkabu PRESS)

海帆-大幅高 グループ会社によるネパール水力発電プロジェクトが伝わる

 Source:https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/09e7e403924153ac1efdb82b0b9b50b01e51911f

2024/2/28、Googleニュースより

現在値
海帆1,357+103

 海帆<3133>が大幅高。一部の中国メディアにおいて、同社グループ会社がネパール政府と協力し、海外金融機関や海外電力建設会社の支援を受けて、ネパール共和国内の8つの水力発電所で発電プロジェクトを開始すると報じられたことが材料視されている。

 報道に対し、同社は28日9時10分にコメントを発表。同社が発表したものではないが、ネパールにおける水力発電設備の建設にかかわる事業に関しての協議は、現地企業や中国の建設会社と行っているという。今後本格的に協議を行うため、きょうの取締役会で事業推進の決議を行う予定としている。

トレーダーズ・ウェブ

「ロシア兵」として戦死したネパール人 妻のもとに送られてきた書類

 Source:https://www.asahi.com/articles/ASS2N45P6S2JUHBI011.html

有料記事ウクライナ情勢

ラスワ=石原孝
写真・図版
[PR]

 ロシアによるウクライナ侵攻から24日で2年。戦闘の長期化で犠牲者が増えるなか、無関係のはずの途上国の若者らが激戦地に送り込まれている実態がわかってきた。

 雪に覆われたヒマラヤ山脈をのぞむネパールの首都カトマンズから車で3時間ほど進むと、トタン屋根の家が点在するラスワの村に着く。

 スンダル・モクタンさん(36)が村を出ていったのは昨年の夏だった。

 妻のパタリさん(34)や高齢の母には「クロアチアに出稼ぎに行く」と言った。渡航許可代などとして借りた約100万ネパールルピー(約112万円)を、あっせん業者に支払った。

 スンダルさんは10代後半で入隊したネパール軍に約6年間勤め、マレーシアで警備員もした。村に仕事はなく、帰国後も家族と離れて建設現場で働いた。

 パタリさんも6年前から子どもを母親に預け、中東オマーンに学校の清掃員として出稼ぎに出た。

 「2人の子どもに良い教育を受けさせたい」

 親としてのささやかな願いだったが、稼ぎは月数万円にしかならなかった。

 昨年8月上旬、TikTokの投稿で、夫がロシア国旗が描かれた軍服を着ていることに気づき、すぐ連絡を入れた。

 「なぜロシアにいるの?」

 「家族を養わないといけない。ここなら月の給与で27万ルピーもらえる」

 「そんなの必要ない。早く帰ってきて」

 「1年辛抱したら、ロシアの市民権や子どもの教育費ももらえるんだ」

 「お金よりも命を大事にして」と何度も言ったが、夫は「ここは安全だ」と言い、業者やロシア側の兵士に聞いたという「特典」を強調した。ロシアのどこにいるかは教えてくれなかった。10月中旬を最後に、音信は途絶えた。

届いた録音メッセージ

 2カ月以上たった12月30日、パタリさんのスマホに録音メッセージが届いた。

 「スンダルさんは、前線で戦…

ロシア軍に雇われるネパール人 その実態は?

 Source:https://www3.nhk.or.jp/news/special/international_news_navi/articles/feature/2024/02/22/37820.html

2024年2月22日、Googleニュースより

ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシア軍。

これまでに30万人以上の兵士を失ったとする分析もありますが、それでもなお激しい消耗戦を繰り広げています。

その前線で相次いで確認されているのが、兵士として雇われる外国人の存在です。

なぜロシア軍に外国人が加わっているのか。“供給地”の1つとなっている南アジアのネパールで、その実態を取材しました。

(ニューデリー支局記者 山本健人 / 国際部記者 野原直路)

ロシア軍に雇われる外国人 ネパールが“供給地”に?

インドと中国に挟まれた南アジアの内陸国ネパール。

北海道の2倍近くの国土に、およそ3000万人が暮らしています。

国内の経済状況が厳しく、深刻な貧困や失業問題が続く中、200万人以上が外国で働く“出稼ぎ大国”としても知られています。

ネパールの首都カトマンズ

そのネパールで、ロシア軍に雇われて兵士となる人が相次いでいます。

ネパール政府は去年12月、その数は少なくとも200人以上に上ると明らかにしました。また、すでに12人の死亡が確認されているということです。

家族の暮らし支えるため ロシア軍に

なぜネパール人がロシア軍に加わるのか。

ロシア軍の兵士となり前線で死亡した男性の遺族がいると聞き、首都カトマンズから150キロ離れた観光地ポカラから、さらに車で2時間ほどのネパール中部の農村を訪れました。

2人の幼い子どもと暮らすリマ・カルキさん(31)。夫のピタムさん(当時39歳)がロシア軍に雇われて兵士となり、亡くなりました。

リマ・カルキさん

ネパール軍の兵士だったピタムさんは2018年に退役したあと、家族を十分に養える仕事を見つけることができず、アフガニスタンに出稼ぎに行くようになりました。

亡くなった夫のピタムさん

アフガニスタンでは、国連機関の事務所で警備員の仕事をしていましたが、半年ごとに契約を更新しなければならない非正規雇用で、決して多くはない給料の中から家族に仕送りを続けていました。

去年9月、アフガニスタンでの雇用が打ち切られ、ネパールに戻っていたピタムさんが「出稼ぎに行く」と言って向かった先がロシアでした。

その後、リマさんに送られてきた写真には、軍服を着たピタムさんが同じ南アジア系の男性やロシア人のような男性たちと写っていました。

ロシアでのピタムさん(中央)

ネパールの平均月収をはるかに上回る、日本円にして30万円余りの月給がもらえることを条件にロシア軍に雇われて兵士になったというのです。

さらに、1年間の兵役でロシア国籍を申請することができることや、戦闘が激しい地域に配属されれば、さらに高い給料がもらえるとも話していました。

銃撃訓練を受ける様子を映した動画も送られてきたというリマさん。

訓練を受けるピタムさん

夫の身を案じて「お願いだから危険な地域には行かないで」と言いましたが、ピタムさんは「安全な場所にいるから心配するな。これで、家族への仕送りを増やすことができる」と言って聞かなかったといいます。

入隊後わずか1か月での死亡通知

ピタムさんがロシア軍に入隊してわずか1か月後。リマさんのもとに、ネパール外務省からピタムさんが亡くなったとの知らせが届きました。

「2023年11月15日に死亡」

ロシア当局が作成したとみられる死亡証明書には、それ以上の詳しい情報は書かれていませんでした。

その後、リマさんは、同じくロシア軍に雇われ、ピタムさんが死亡した現場に居合わせたというネパール人と連絡をとることができ、ピタムさんは戦闘が激しいウクライナ東部の前線で手りゅう弾の爆発に巻き込まれたと聞かされました。

ピタムさんが送ってくれていた契約書。そこにはロシア語でピタムさんの名前が書かれ、契約期間は「1年」と記入されていました。

しかし、ロシア政府からはピタムさんが兵士として働いた報酬や補償金は何も支払われておらず、遺体も帰ってきていません。

一家の大黒柱であるピタムさんを失ったリマさん。これから10歳と3歳の2人の子どもをどうやって育てていけばいいのか。経済的に厳しい状況に追い込まれています。

リマさん
「遺体の返還には350万ネパールルピー(日本円でおよそ400万円)かかると言われ、支払えずに返してもらえませんでした。
夫は、私たち家族を支えるためにロシアに渡りましたが、二度と会えなくなるとは思ってもみませんでした。とても優しくて子どもたちには愛情深い父親でした。私たちの悲しみと苦難ははかりしれません」

外国人雇うロシア軍の事情とは?

ニューヨーク・タイムズなど複数のアメリカメディアは去年12月、機密解除されたアメリカの情報機関の報告書の内容として、2年前にウクライナ侵攻を開始した当初、ロシア軍の兵力は36万人規模だったのが、すでにその9割近くにあたる31万5000人が死亡したという分析を伝えています。

こうした中、ロシアのプーチン大統領はことし1月、「ロシア軍などと1年間契約した外国人とその家族は、ロシア国籍の申請手続きが簡素化される」と発表。

長引く戦闘で、兵士不足に陥る中、外国人を兵士として雇い、兵力の増強を進める思惑があるとみられています。

ネパール人狙うブローカーの実態は?

では、ネパール人はどうやってロシアにわたっているのか。

警察の捜査によって、ネパール側で人を集めるブローカーの存在とその手口が明らかになってきました。

ネパール人をロシアへ仲介したとして、詐欺や人身売買などの疑いで、これまでに18人のネパール国籍の男女が逮捕されました。

警察に摘発されたブローカー(2023年12月)

警察によりますと、主犯格はカトマンズにある留学を支援する会社の関係者で、外国での就労に関心を示した客に「ロシアに行けば大金が稼げる」などと勧誘。

容疑者らは、100万円以上の高額な手数料を支払わせて、ビザ取得に必要な書類を手配していたとみられています。

さらに、入管を欺くために、インドなどの第三国を経由してロシアに入国。現地では、ロシア側のブローカーが軍の訓練場に連れて行く役割を担っていたとも供述していたということです。

捜査を指揮するカトマンズ警察のトップは、摘発したブローカーは氷山の一角だと指摘し、取り締まりを強化していく考えを示しました。

カトマンズ警察のトップ ブペンドラ・バハドゥール・カトリ氏

カトリ氏
「ロシアにわたったネパール人のほとんどが低所得層の人たちだった。ブローカーはそんな彼らを高い報酬で誘い、ロシア軍に送る計画を立てていた。ブローカーたちはさらに多くのネパール人を狙っていて、これからも取り締まりを続けていく」

中東の出稼ぎ労働者がロシアにわたるケースも

さらに、ネパール人が多く働く中東からもロシアにわたっている実態が見えてきました。

2018年からドバイのホテルで働いていたモクタン・ガンガラジさん(32)。

モクタン・ガンガラジさん

現地のブローカーから「いまの仕事の2倍以上の給料がもらえる」と持ちかけられ、2023年9月にロシア軍に入隊。しかし、その2か月後、戦闘が激しいウクライナ東部で死亡が確認されました。

ガンガラジさんの死亡証明書

ロシア軍に所属している複数のネパール人と連絡を取り合い、この問題の取材を続けているネパールのジャーナリスト、ビラト・アヌパムさん。

ネパールのジャーナリスト ビラト・アヌパムさん

中東を拠点に活動するブローカーの正体はインド人やパキスタン人、それにポーランド人で、中東のドーハやリヤド、ドバイなどで勧誘が行われたという報告が寄せられているといいます。

中東のブローカーは現地で働くネパール人のほか、ネパールのブローカーが集めた人もロシアのブローカーに引き渡すことで、こうしたルートの構築に主導的な役割を果たし、ロシア側とネパール側、双方のブローカーから多額の仲介料を得ているとみられるのです。

アヌパムさん
「5か月前にロシア軍に入隊したという男性は、500人以上のネパール人がロシア軍にいると話していました。
ネパールで仕事があれば誰もロシアには行きませんが、ネパールではいい仕事はありません。話を聞いたうちの1人は『飢えるくらいなら、戦場で命を落とした方がましだ』と話していました。
ネパール人のロシア軍入隊を阻止したいなら、政府は出稼ぎを止めなければなりませんが、それは不可能なのです」

ロシア軍入隊相次ぐ事態にネパール政府は?

ネパールは国連の会議でウクライナ侵攻に反対の立場を表明しており、国民に対して、ロシア軍に入隊しないよう強く呼びかけています。

さらに、ロシアや経由地となっているとみられる湾岸諸国に渡航する際は、政府の許可証を求めるなど規制を強化。

また、ウクライナ軍の捕虜になっているネパール人も確認されているとして、ウクライナ政府に対して、解放に向けた交渉も行っているといいます。

ネパール サウド外相

サウド外相
「ネパールは、イギリスとインドをのぞいて国民を他国の軍に送るような条約を結んでおらず、ロシアについても同じです。
ロシア側には懸念を伝え、犠牲者の遺体や兵士となっている残りのネパール人を返してもらうよう要求しています。また、ウクライナに対しても捕虜となっているネパール人の解放を求めています。
ネパールは平和な国であり、この戦争に関わるつもりはないのです」

“供給地”は25の国と地域 3000人に

ロシア軍に加わる外国人はネパール以外の国からも確認されています。

NHKが各国政府の発表や報道などをまとめたところ、その規模は、少なくとも25の国や地域から、およそ3000人に上ることがわかりました。

▼中東のシリアが最も多く2000人以上、▼ネパールと中央アジアのキルギスが少なくとも200人、▼キューバが少なくとも199人以上、▼中央アフリカがおよそ150人などとなっています。

イギリスの公共放送BBCも、ロシアの独立系メディアと行った調査で、多くがアフリカやアジア、それに中米などの新興国や途上国の人たちだと伝え、実際の死者は「はるかに多い」とも推定しています。

プーチン政権は、3月の大統領選挙に向けてロシア国民の追加動員を避けるためにも、外国人を軍に勧誘する動きを強めているものとみられますが、ネパールだけでなく中米のキューバや中央アジアのカザフスタンなどの友好国からも反発がでています。

貧しい人たちが豊かな生活を求める気持ちにつけ込まれ、見知らぬ土地で命の危険にさらされながら戦っている実態。

ロシアによるウクライナ侵攻の影響が、経済的にぜい弱な途上国の人々にまで及んでいる悲しい現実の一端を示しているように感じました。

(2024年1月26日 ニュースウオッチ9などで放送)