Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/47724eaa38ef2276d0f680fa1dbf3c0f0d763a2f
ゆるい笑顔に、白いふわふわの毛…。正体がよくわからないマスコットが、SNSで話題となっています。販売サイトを運営するNGOを取材すると、マスコットを購入することで作り手の支援にもつながっていることがわかりました。 【画像】羊毛から徐々に姿が… ゆる可愛いイエティが生まれるまで
ヒマラヤにいる?雪男
「なんだかわからないけどかわいい」「ほしい」「実はうちにもある」――。 先日、Xで白いふわふわのマスコットの写真が投稿されるやいなや話題になり、販売元のオンラインショップでは売り切れになりました。 やわらかそうな肌触りに、なんともいえない顔つきで、見ているだけで癒やされます。 一体なんなのでしょうか。 販売サイトを運営する国際協力NGO「シャプラニール=市民による海外協力の会」に取材すると、ヒマラヤ山脈に住んでいるといわれている「イエティ(雪男)」なのだそう。 ネパールのヒマラヤ山脈には、イエティと呼ばれる謎の生き物がいると信じられています。ネパールのシェルパ族の言葉で岩を意味する「Yah」と動物を意味する「Teh」が語源です。 現地ではその存在が昔から伝えられてきたそうですが、1887年にイギリスの大佐が足跡を発見したことで世界に知られるようになったといいます。
手作りならではの個性も
原材料は羊毛とフェルトで、一つ作るのに75分ほどかかるそう。ネパールの生産団体の女性5人が現地で手作りしています。 手作りのため、全く同じ表情のイエティは存在せず、顔や体形にそれぞれ個性があるのも、この可愛さの特徴といえます。 ただ、SNSで注目されすぎたため、在庫はすぐになくなり、予約販売の分も売り切れとなってしまいました。現在は入荷待ちとなっていて、次は4月頃に入荷予定だそうです。
工房の運営や託児所の整備に
実はこのイエティ、かわいいだけではないんです。 シャプラニールの担当者は、「このイエティを購入すると、作り手の女性の支援にもつながるんです」と説明します。 ネパールでの女性の労働環境は改善してきているものの、子どもを置いて出稼ぎに出なければならないなど、まだ不十分な面もあるといいます。 作り手の賃金はもちろん、工房の運営資金、就業のためのトレーニングや、女性たちが働きやすいように託児所の整備にも、売り上げの一部が使われるそうです。 今回SNSで話題になったことで、生産者の女性は「自分の仕事が評価されて、励みになっています。これからも応援してください」と話していたといいます。 担当者は「国際協力というとハードルが高いと思われがちですが、『お買い物』でできる支援もあるということを知ってもらえればと思います」と話します。 シャプラニールは、バングラデシュやネパールで児童労働の削減や、子どもの教育支援、防災・減災への取り組みを続けている団体です。マスコットの販売のほかにも、いらなくなった書き損じはがきや切手、本などの寄付を募っているそうです。 「私たちの活動にも興味を持ってもらえるとうれしいです」と話しています。
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