Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/78c1db9a50514fd85dcee08b029529938b937055
山陽小野田市内では、高千帆地域交流センター(小野田地区)と厚狭地区複合施設(山陽地区)で開かれている日本語教室を軸に、地域住民が外国人住民と交流を深めている。3年目を迎える山陽地区教室では、地域イベントに繰り出し、互いの文化を教え合いながら多文化共生社会の実現を目指している。 事業所で働く技能実習生を中心に市内在住の外国人が増加傾向にある中、市国際交流協会(永山純一郎会長)が実施主体となり、1993年に小野田教室が開講。距離的に小野田教室に通えない人たちに学習の場を提供しようと、山陽教室も2021年5月から通年開催となった。 山陽教室は「にほんごで話そう!in ASA」と題して、毎月1回開催。地域住民と交流しながら日本の文化や風習も学べる環境づくりを目指し、日本の遊びやスポーツ交流、地域イベントへの参加といった活動を行っている。 これまでにベトナム、ネパール、インドネシア、モンゴル、フィリピンなど14カ国の出身者と、日本語学習のサポートに興味がある地元住民らが時間を共有してきた。 参加者が講師となり母国の文化を伝える機会をつくろうと、21日の講座では、中国人2人によるギョーザ作り教室を実施。米国も含め3カ国の13人が参加した。中国北部では、春節(旧正月)の前日となる2月9日に家族でギョーザを包み、春節に食べる風習があるという。 参加者たちは、生地を円状に伸ばしてあんを包み、互いに手元を見せ合いながら中国の昔の貨幣「元宝」の形状になるよう包んだ。水ギョーザが主流ということで、鍋でゆで、ニンニクや唐辛子の風味を効かせたたれを付けて頬張った。 講師の一人、史凱利さん(51)は、8年前に日本に移住し、現在は市内で訪問介護職に就いている。「日本語が分からないときはスタッフが丁寧に教えてくれた。日本をはじめとする多国の文化を知り、中国の文化を知ってもらいたい。互いの国が仲良くなるきっかけになれば」と力を込めた。 今後も外国人住民の身近な話題や課題をテーマにした活動を予定しており、3月には災害時の避難や通報などの対応を学ぶ防災教室を実施するという。 市市民課によると、1月1日現在、市内の外国人住民は過去5年間で最も多い835人で、26カ国から来日している。
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