Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/683ce2ce63fb10f2ec18e286c4167d2ae27f822b
【ドーハ林修史】中東・カタールで開催中のアジア・カップを取材していると、街中で気付くのは、その日本車の多さだ。トヨタ、ホンダ、日産…。風景が違いすぎて日本と見間違うことはないが、ひょっとすると日本よりも日本車の割合が高いのでは、と思うぐらいだ。ライドシェアサービス「Uber」で乗った運転手に、理由を聞いてみた。 まずは、ホンダを運転していた南インド出身のアフマドさん。記者の実家もホンダ車だと伝えると、「分かってるね」と言わんばかりの満面の笑み。「パワフルで気に入っている」と、運転中ながら身ぶり手ぶりを交えて伝えてくれた。 続いてトヨタ「カローラ」。ネパール出身のディルさんは「トヨタが最高の車だからだ」と断言。「日本車は友だちもみんな好きだ。電化製品も全部日本。すごく良い。でも、私はトヨタが一番だ。日本車は他にもいろいろあるけど、目もくれないよ」。熱弁は5分以上続いた。 スズキを運転するスリランカのラウフさんは「値段」と何となく言いづらそうな雰囲気。どうやら中国人と思われていたようで、日本人だと伝えると車内は途端に明るくなった。すると、同乗したパキスタン人の男性が「日本は有名な車がたくさんあるね」と身を乗り出して会話に参加してきた。 ほかにも数人に話を聞いていると、総じて、故障の少なさや燃費の良さなどが好評らしい。一番寒いこの時期でも日中は半袖で快適。真夏は推して知るべし。暑さにも、砂交じりの風にも負けない頑丈さが人気なのだろう。 気付いたのは、ほとんどがインドとその周辺国からの移民で、特に南インド出身者が多いということ。それも、1年や2年ではなく、10年前後と長く出稼ぎをしている人が多かった。親切で優しい彼らに、取材のお礼ではないが、記者が「自分はビリヤニ(インドのまぜご飯)が大好きだよ」と伝えると、皆一様に喜んだ。故郷の文化を褒められると何となくうれしいのは万国共通、かもしれない。
中日スポーツ
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