2016年9月26日月曜日

ネパール 育て眼科医

Source:http://www.yomiuri.co.jp/local/tokushima/news/20160924-OYTNT50178.html
2016年09月25日、GOOGLEニュースより

 ◇徳島大、研修生受け入れ
 ◇「高度医療技術自国に」
 徳島大医学部が、今月から27日までの予定でネパールの眼科医2人を受け入れ、網膜症治療などの高度医療技術の指導をしている。現地を50回以上訪れ、医師不足を痛感した同大学特任教授(眼科学)の内藤毅さん(61)が、国際協力機構(JICA)の技術研修プロジェクトに協力。失明につながることもあるという網膜症の治療法を同大学で学ぶネパールの眼科医は「祖国の医療改善に役立てたい」と意気込む。(河合修平)
 内藤さんは、1980年代からネパールで医療活動を続け、これまで約3万人の目を治療をしてきた。人口約2900万人の国に眼科医はわずか約220人。内藤さんによると、同国では網膜症で失明した患者は推計約4万人いるが、実際に手術を行える技術を持つ医師は、10人ほどしかいないという。
 現地で治療を続けるうちに、内藤さんは「自分だけでは治療が追いつかない。ネパール人の眼科医を育成し、自国で技術を広めてもらって、より多くの患者を治療してもらおう」と思うようになった。昨年、JICAに相談。現地の眼科医を徳島大で受け入れる技術研修プログラムを提案し、今年度から3年間の事業として認められた。
 今年度は4人の研修生を受け入れる計画。今月1日から、チュヌ・シュレスタさん(38)と、ハリマヤ・グルンさん(40)の2人が、内藤さんから網膜症を正しく診断するための眼底検査の方法や眼球にレーザーを照射する技術を学んでいる。
 シュレスタさんは「日本で学んだ医療技術を、帰国後さらに多くの医師に伝え、眼科の医療技術を向上させたい」と話す。
 内藤さんは「大学で学んだ成果がネパールの眼科医療の自立と発展のきっかけになれば」と期待している。
2016年09月25日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

ネパール新首相が訪印 関係修復に意欲 前回就任時には中国を訪問しインドを刺激

Source:http://www.iza.ne.jp/kiji/world/news/160916/wor16091619500020-n1.html

 【ニューデリー=岩田智雄】ネパールのダハル(別名プラチャンダ)新首相が16日、ニューデリーでモディ首相と会談した。ダハル氏は先月の首相就任後の初外遊先にインドを選び、新憲法や国境の封鎖問題でこじれた両国関係の修復に意欲を見せた。
 会談後の記者会見でダハル氏は「両国の有意義なパートナーシップは、相互利益の潜在性を解き放つのに必要不可欠だ」と述べた。
 ダハル氏は、かつての反政府武装勢力で現在は議会第3党となっているネパール共産党毛沢東主義派の議長。2007年に首相に就任した際には、中国を初外遊先に選んだ。ネパールの歴代首相は経済などで大きく依存するインドを初外遊先にするのが通例で、当時、インドを刺激したものの、今回はインド重視の姿勢を鮮明にした。
 ネパールでは、新憲法に不満を持つ南部住民による昨年9月から今年2月にかけての国境封鎖を、当時のオリ首相がインドの仕業だと非難し、中国に接近。いったんインドを訪問し関係改善を図ったものの、その後もインド批判の発言を繰り返した。今年7月には、毛派や親インドのネパール会議派による不信任案提出の動きを受けて、辞任に追い込まれていた。ダハル氏は9カ月後に、連立政権を組む会議派に首相職を譲ると約束している。
 また、10月に予定される中国の習近平国家主席のネパール訪問が延期されたと報じられているが、事実であるか確認されていない。

ネパールに取り入るインド、狙いは「中国への巻き返し」―英メディア

Source:http://news.livedoor.com/article/detail/12025108/


2016年9月13日、ロイター通信は、ネパールのダハル(別名プラチャンダ)首相が15日から4日間の日程でインドを訪問することについて、インドには「中国への巻き返し」を図る狙いがあると伝えた。

記事によると、8月に再度首相に指名されて以来、初の外国訪問となるダハル氏が、最初の訪問地にインドを選んだ目的は、両国関係の正常化を試みることにある。ダハル氏はインド訪問に先立ち、記者団に対し、「冷え切った関係が続いたが、この苦痛を取り除きたい」と語り、「インドは苦境にあるネパールを支援する意思がある」と明かした。

ネパールは、オリ前首相在任時にインドとの関係が冷え込み、中国との貿易取り決めを加速させ、インドへの経済的依存を縮小させる動きを強めていた。インドはダハル氏の訪問中、ネパールに対し、鉄道建設や港湾施設の使用などで協力を申し出るとみられている。ダハル氏はまた、インドが支援する可能性のあるプロジェクトとして、水力発電施設の建設も挙げている。(翻訳・編集/岡田)

ネパール先住民支援 ネパール名持つ県立高教諭、支援26年 交流で育んだ「心の財産」 /滋賀

Source: http://mainichi.jp/articles/20160915/ddl/k25/040/496000c
毎日新聞


北部職業訓練センターに通う、タルー族の正装姿の女性たち。左奥が滋賀県立大津清陵高馬場分校教諭の左近健一郎さん=ネパールのデウク リ地区で今年8月、左近さん提

 始まりは「ヒマラヤを見て授業がしたい」だった。青年海外協力隊員として偶然派遣されたネパール南部の先住民族の厳しい境遇に胸を痛め、この四半世紀、支援を続ける高校教諭がいる。先月の休暇中も現地を訪ね、長年の交流を「一番大切な心の財産」と呼ぶ。【エリア編集委員・大澤重人】
     県立大津清陵高馬場分校の左近健一郎教諭(55)=栗東市。教員になった1984年、指導に悩んでいた。ある日、電車で「青年海外協力隊員募集」のつり広告を見た。ケニアで教える、自身と同じ理数科教員が紹介されていた。「これや」
     理数科教育法や語学力審査、面接などを受け合格。登山が好きだったことから、ネパールを志望し希望が通った。しかし北アルプスで転落して大けがをして辞退。数年後に再挑戦し、念願の派遣となった。
     ネパールが絶対王政から立憲君主制に変わり、民主化された年だった。当時29歳。ネパール語を4カ月学んで90年8月、先住民のタルー族が住むデウクリ地区へ着任した。インド国境沿いの南部タライ平野の穀倉地帯だ。バル・ジャナタ中高で、日本の中2、3年に相当する生徒に理科と数学を教えた。

    ネパール・デウクリ地区
     独特の形状のデバナガリという文字で板書してネパール語で話しかけるが、生徒が「先生の発音は全然わからん」。国語の先生に習うとともに、必要に迫られ使っているうちに1カ月後には自然に話せるようになった。
     数学はインドの影響を受け、驚くほど高度な内容もあった。しかし、暗記教育が横行し、解法を丸暗記するので、試験で数字を変えると答えられなかった。「応用できる教育に変えなあかん」。今は小学教諭が協力隊員として派遣されている。
     標高8848メートルのエベレストを擁するネパールだが、現地は100メートルほど。亜熱帯で雪も降らない。郵便局の2階で下宿。ナイーブで素朴、ピスターリ(のんびり、ゆっくり)のタルー族の人柄にひかれていく。
     また、別の民族が住む中間山岳地帯にも派遣され、40日間合宿し、約40人の小学校教員に指導法を教えた。
     多民族国家の同国で、タルー族(約180万人)は全人口の6・6%。長年をかけてタライ平野で農地を開拓し、マラリアを根絶すると、上級カーストのインド・アーリア系民族が移住してきた。
     「土地をだまし取られた」。各家庭を回ると何度も聞かされた。ネパール語の読み書きができない住人たちだ。貧困家庭では、地主らに売られる10歳未満のカムラリ(債務奉公少女)もいた。憤りを感じた。
     女性の自立を支援するため、赴任先の校長や同僚らがタルー族福祉委員会を結成した。
     任期の2年が終わり92年7月に帰国したが、12月に再び現地へ。委員会を手伝うためだ。以来、年に2回、現地を訪ね、8〜14日間滞在する。委員会が始めた夜間の識字学級や裁縫の職業訓練などの運営を支えている。「あっという間の四半世紀でした。信頼できる友人が現地にでき、私も信頼してもらえるから続いているのだと肝に銘じたい」
     左近さんはネパール名を持つ。「プレーム・バハドゥール・ライ」。今では親友となった同僚らから赴任時に授けられた。「愛する、優れた勇者」を意味する。

    識字学級で「名前書けた」

     ネパールの15歳以上の識字率は男71・6%、女44・5%(2012年)。貧困層の多いタルー族はさらに低いとみられる。学校にも行かず、農作業や家事をする女性が目立つ。読み書きや計算力が生きる力となる。
     タルー族福祉委員会の識字学級で学んだ女性は「名前を書けるようになってうれしい。恥ずかしいという気持ちがなくなったし、計算もできるようになった」と喜んだ。夫に先立たれた2児の母親(24)は裁縫訓練に通い、「苦しい人生を幸せな人生にかえていきたい」と話した。
     識字学級は延べ1万6000人が学び、職業訓練は延べ1000人が受講。日本からの支援が頼みの綱だ。問い合わせは、委員会の日本事務局を務める左近さん(077・551・0574)へ。

    熊本地震 ネパールの小学生から励ましの絵手紙 益城中央小に /熊本

    Source: http://mainichi.jp/articles/20160915/ddl/k43/040/268000c

    毎日新聞


    ネパール地震の被災地の子どもたちが描いた絵手紙を益城中央小の広瀬校長(左)に届けた瓜谷さん

     
    昨年4月に大地震に見舞われたネパール中部のシンドゥパルチョーク地区の子どもたちが、熊本地震で被災した子どもたちを励ますために描いた絵手紙が13日、益城町寺迫の益城中央小学校(452人)に届けられた。
       届けたのは神戸市のNGO「アジアアフリカ環境協力センター」の瓜谷幸孝理事長(69)。阪神大震災で被災した瓜谷さん自身が、1通の励ましのファクスで生きる意欲を取り戻した経験から、国内外で震災が起きるたびに「元気メール」と名付けた絵手紙を被災地に届けてきた。日本からの元気メールを昨年届けたネパールの小学生たちが、熊本地震のことを知り、自分たちもと現地のボランティアを通じて送ってきたという。
       英語で「We pray for Japan(日本のために祈っています)」「Never lose hope(希望を失わないで)」などの言葉や絵が描かれた37枚の絵手紙を受け取った広瀬誠一郎校長(59)は「集会で子どもたちに紹介し、海外からも応援してくれていることを伝えたい」。【福岡賢正】

      ネパール高校生 防災学ぶ

      Source:http://www.yomiuri.co.jp/local/ehime/news/20160914-OYTNT50200.html
      2016年09月15日、GOOGLEニュースより

       ◇昨年の地震で被災19人 愛大で

       約9000人が死亡した昨年4月のネパール地震で被災した同国の高校生19人(16~19歳)が14日、愛媛大(松山市)を訪れ、日本での災害への備えや防災教育の取り組みを学んだ。
       被害の大きかったダディン郡出身の高校生が外務省の事業で招かれ、10日に来日。東京で日本の文化に触れ、愛媛大に同国出身のネトラ・プラカシュ・バンダリ准教授(土木施設工学)がいることから同大学に来ることになった。
       この日、講師を務めた香川大工学部の長谷川修一教授は、阪神大震災や東日本大震災の教訓から、日本では防災教育に力を入れていることを紹介。海がないネパールでも氷河が解けて湖の水位が増し、堤防が決壊する「山津波」の危険性があると指摘した。
       この後、バンダリ准教授が地滑りなどネパールの自然災害について説明。被災した生徒たちは「地震後、しばらくして屋外に出た直後に家が壊れた」「地震では多くの家畜も死んだ」などと経験談を語った。
       愛媛大理工学研究科の井出皓介さん(24)は、防災訓練や地域での話し合いなどに参加するため、学内で結成した「防災リーダークラブ」について発表した。
       家が全壊し、テント生活を送っているジバン・グルンさんは「松山市では住民が集まって地域防災の勉強会を開いていると知り、いいことだと思った。災害に備える訓練をネパールでもしたい」と話した。

      ネパール新首相、初訪問先はインド 関係修復に意欲

      Source:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160917-00000082-san-asia

      産経新聞 9月17日(土)、ヤフーニュースより
       【ニューデリー=岩田智雄】ネパールのダハル(別名プラチャンダ)新首相が16日、インドの首都ニューデリーでモディ首相と会談した。ダハル氏は先月の首相就任後の初外遊先にインドを選び、新憲法や国境の封鎖問題でこじれた両国関係の修復に意欲を見せた。

       モディ氏は、昨年、ネパールで起きた大地震からの復興に新たな融資を表明。会談後の記者会見でダハル氏は「両国の有意義なパートナーシップは、相互利益の潜在性を解き放つのに必要不可欠だ」と述べた。

       ダハル氏は、元反政府武装勢力で現在は議会第3党のネパール共産党毛沢東主義派の議長。2008年の首相就任時には、中国を初外遊先に選んだ。ネパールの歴代首相は経済などで大きく依存するインドを初外遊先にするのが通例で、当時、インドを刺激したものの、今回はインド重視の姿勢を鮮明にした。

       ネパールでは、新憲法に不満を持つ南部住民による昨年9月から今年2月にかけての国境封鎖を、当時のオリ首相がインドの仕業だと非難し、中国に接近。いったんインドを訪問し関係改善を図ったものの、その後もインド批判の発言を繰り返した。今年7月には、毛派や親インドのネパール会議派による不信任案提出の動きを受けて、辞任に追い込まれていた。ダハル氏は9カ月後に、連立政権を組む会議派に首相職を譲ると約束している。

       また、10月に予定される中国の習近平国家主席のネパール訪問が延期されたと報じられているが、事実であるか確認されていない。

      2016年9月14日水曜日

      ネパールの網膜症救え 眼科医2人、徳大で研修

      Source: http://www.topics.or.jp/localNews/news/2016/09/2016_14738155321598.html
      2016/9/14、GOOGLEニュースより

       徳島大にネパールの眼科医2人が研修に訪れ、網膜の診療や治療の技術を学んでいる。同国では糖尿病患者の増加による網膜症の問題が深刻化しており、治療技術を持った専門医を増やすため、国際協力機構(JICA)のプロジェクトで同大が受け入れた。

       研修しているのは、首都カトマンズのネパール眼科病院の医師チュヌ・シュレスタさん(38)と、中部ポカラのヒマラヤ眼科病院の医師ハリマヤ・グルンさん(40)。1日に来県し、眼科医で同大国際センターの内藤毅特任教授から主に指導を受けている。

       2人は同大の眼科医が網膜症の手術を行う様子を見学したり、最新の治療機器の使い方を学んだりしており、27日まで滞在する。チュヌさんは「日本の病院は衛生環境が良く、教科書でしか見たことがないような機械もあってすごい」と驚き、ハリマヤさんは「手術や治療の技法をきちんと学び、母国に持ち帰りたい」と話した。

       ネパールでは国民の失明原因のうち、網膜疾患が1981年の13・9%から2010年には17・0%に増えている。

       プロジェクトは16年度から3年間の予定で、徳島大では16年度中にネパールの眼科医をさらに2人受け入れる。JICAの資金を活用し、ネパールの病院向けに眼底カメラや超音波診断装置などの機器を選定・調達するほか、糖尿病予防に関する啓発パンフレットも作ることにしている。
      【写真説明】内藤特任教授(左)の指導の下、網膜疾患を診断する機械の使い方を学ぶネパールの眼科医=徳島市蔵本町の徳島大

      2016年9月13日火曜日

      児童への性的虐待、米国人の男をホテルで現行犯逮捕 ネパール

      Source: http://www.afpbb.com/articles/-/3100647

      2016年09月12日 19:24 発信地:カトマンズ/ネパール、GOOGLEニュースより

      児童への性的虐待、米国人の男をホテルで現行犯逮捕 ネパール
      ネパール・ラリトプルの裁判所に出廷する、児童への性的虐待の罪で起訴されたカナダ人ボランティア(2015年3月1日撮影、資料写真)。(c)AFP/PRAKASH MATHEMA

      【9月12日 AFP】ネパールの警察当局は12日、複数の少年を性的に虐待した容疑で、米国籍の男(48)を前日逮捕したと発表した。
       被害者らからの通報で出動した警察は、首都カトマンズ(Kathmandu)のホテルの1室で男を現行犯逮捕。現場には12~14歳の少年3人が一緒にいた。この米国人は過去に数回ネパールを訪れているという。
       警察はまた男に少年たちを紹介していたとみられるネパール人1人も逮捕した。このネパール人は金銭や教育の提供、仕事の紹介などを約束し、貧困家庭の少年たちを誘っていたという。警察は容疑者2人を6日間勾留し、児童への性的虐待と人身取引の容疑でさらに捜査を進める予定。
       ネパールでは過去にも児童への性的虐待事件がたびたび起きている。昨年3月には児童養護施設で働いていたカナダ人ボランティアが、障害のある15歳の少年を性的に虐待したとして禁錮7年の刑を言い渡された。(c)AFP

      ネパール青少年招へい(日中植林・植樹国際連帯事業)

      Source:http://blogos.com/article/189922/

      平成28年9月9日、GOOGLEニュースより
      1 9月10日から17日まで,日中植林・植樹国際連帯事業の一環として,ネパールの高校生等21名が訪日します。
      2 ネパール青少年招へい事業は,昨年大地震を経験したネパールから,被災した学生及び防災関連分野を専攻している学生を招へいし,環境・防災意識の啓発を図るとともに,両国交流の記念として植樹を行うことを目的とした事業です。
      3 一行は,東京を訪問した後,愛媛へ移動し,環境関連施設の訪問等を行い,防災への理解を深めます。また,地元の大学との交流等を行い,訪問地の魅力を多角的に体験する機会を持ち,日本への理解を深めます。
      4 このプログラムを通じて,ネパールの高校生が,環境・防災意識を向上させるとともに,我が国の強みや日本的な価値を理解し,一人一人が日本の魅力の積極的な発信者となることが期待されます。

      名古屋高裁、難民不認定取り消し ネパール男性、逆転勝訴

      Source: http://www.chunichi.co.jp/s/article/2016090890085722.html
      2016年9月8日、GOOGLEニュースより
       難民認定申請を国が認めなかったのは不当だとして、愛知県内のネパール人男性(59)が処分の取り消しを求めた訴訟の控訴審判決で、名古屋高裁は7日、男性の訴えを退けた一審判決を破棄し、不認定処分の取り消しを言い渡した。
       藤山雅行裁判長は判決理由で、男性が本国で生活していた当時、政府と激しく対立していたネパール共産党毛沢東主義派から寄付や食事を要求されたり、「殺すぞ」などと脅されていた事実を認定。「男性がネパールに戻れば迫害を受ける恐れがあると考えることには合理性があった」と指摘した。
       判決によると、男性は毛派による迫害への恐怖などから2002年に来日。11年に難民申請したが、国は同年に不認定処分とした。男性は14年、国に処分の取り消しを求め名古屋地裁に提訴したが、一審判決は請求を棄却。男性は控訴し、「不認定処分の当時、毛派の暴力的活動は解消されておらず、帰国すれば迫害される恐れがあった」などと主張していた。
       今後、国が上告せず判決が確定すれば、男性は再び難民認定申請をすることができる。
       難民申請を巡っては、名古屋高裁が7月にもウガンダ人女性の同様の訴えを認め、一審判決を破棄したばかりだが、ネパール人男性の代理人弁護士によると、控訴審で不認定処分が覆るのは珍しいという。
      (中日新聞)

      ネパール、少女の3人に1人が児童婚 HRW

      Source: http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160909-00000012-jij_afp-int

      AFP=時事 9月9日(金)、ヤフーニュースより

      【AFP=時事】国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)は8日、ネパールでの児童婚の問題について報告書を発表し、同国では18歳未満の少女3人に1人が結婚をしていると述べた。

       ネパールでは児童婚は違法だが、実際に罪に問われるケースはまれだ。同国政府も最近、児童婚の慣習を2020年までに根絶させるとした誓約を2030年に先送りしている。

       HRWによると、ネパールでは少女の37%、少年の約11%が18歳未満で結婚している。法律では、結婚できる年齢は20歳だ。

       その多くは強制された結婚だが、その一方で、虐待や貧困から逃れたいといった理由や、結婚相手を自ら選びたいといった理由による、自発的な児童結婚も増えていることがHRWの調査報告書で明らかになっている。

       ある16歳の少女は、電話で話しただけの相手と駆け落ちをした。「私の両親は、自分たちが選んだ人と私の結婚を望んだ。2、3人から求婚された。両親は気に入ったけれど、私は違った」と話したという。

       未成年で結婚をした100人以上とのインタビューに基づき作成された同報告書は、少女らが教育を受ける機会を奪われ、家庭内暴力に直面しているとして児童婚を問題視している。

       また報告書は、多くの子どもたちが、身体的に未熟な状態で出産を強制されていることについても触れている。【翻訳編集】 AFPBB News

      68歳の登山家、若手と21年ぶりヒマラヤへ

      Source: http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160909-00000001-kobenext-l28
      神戸新聞NEXT 9月9日(金)、ヤフーニュースより

       世界最高峰エベレスト(8848メートル)など各地の名だたる山を制覇してきた登山家重広恒夫さん(68)=神戸市中央区旭通=が、21年ぶりにヒマラヤの高峰へ登頂するため9日、日本を出発する。20代の3人を含む総勢10人の若いチームを率い、登山家精神の次世代への継承を目指す。


       今回のコースは、ネパール北東のナンガマリ2峰(6209メートル)からナンガマリ1峰(6547メートル)へ、成功すれば世界初となる縦走。2峰は人類未踏だ。「自分たちで考え判断する『探検的ヒマラヤ登山』を若手とともにし、技術やノウハウを継承したい」と語る。

       重広さんは1977年にK2(8611メートル)に南東稜(りょう)ルートで日本人初登頂。80年にはエベレストに世界で初めて北壁ルートで登頂するなど数々の実績を持つ。年齢などを考慮し、ヒマラヤからは95年のマカルー(8463メートル)登頂を最後に足が遠のいた。

       今年で日本隊によるマナスル(8163メートル)初登頂から60年。「エベレストもツアーなら誰でも登れるが、より高く、より厳しいルートから頂上に到達するというアルピニズムの精神に立ち返る時では」と重広さん。

       9人の登山隊員は公募で集まった。学生や医者、元サラリーマンなど経歴はさまざまだ。重広さんの指導で、先人らが残した登山報告書などを頼りにルートや食料、装備の計画を練ってきた。

       「隊員たちが高い目標へと夢を持てるきっかけにしたい。苦労して成果が出れば、何度でも挑戦でき、技術の向上も図れる」と若手の成長に期待する。「山は常に違った姿を見せる。21年たったヒマラヤをもう一度この目で見たい」

      「人口5千万人時代」の韓国 少子高齢化が顕著

      Source:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160907-00000074-yonh-kr
      聯合ニュース 9月7日(水)、ヤフーニュースより
      【世宗聯合ニュース】韓国統計庁が7日発表した調査結果によると、韓国の人口(外国人含む)は昨年11月1日基準で5107万人と集計された。5年前の2010年(4971万人)に比べ2.7%増加し、「人口5000万人時代」を迎えた。

       だが、地域別、年代別に見ると、首都圏への一極集中や少子高齢化が浮き彫りになる。

       ◇年平均0.5%の人口増加

       2010年以降における韓国の人口の年平均増加率は0.5%だった。1985年(4045万人)に4000万人を突破してから30年で5000万人の大台に乗った。

       昨年11月1日基準の人口は、男性が2561万人で10年に比べ2.7%、女性が2546万人で2.8%、それぞれ増加した。

       首都圏(ソウル市、仁川市、京畿道)の人口は全体の49.5%を占める2527万人で、比率は10年に比べ0.3ポイント上昇した。

       市・道別に見ると、京畿道の人口が全体の24.4%を占め最も多く、4人に1人が京畿道に住んでいる計算になる。次いで、ソウル市(19.4%)、釜山市(6.8%)、慶尚南道(6.5%)の順。

       ◇14歳以下の人口は100万人近く減少

       14歳以下の子どもの人口は昨年11月1日基準で691万人(全体の13.9%)と、10年に比べ97万人減少した。一方、65歳以上の高齢者は657万人(全体の13.2%)で10年に比べ121万人増加した。

       全体的に45歳以上の人口は10年に比べ全ての年齢層で増加したが、45歳以下の人口は20~24歳を除き減少した。

       生産年齢人口(15~64歳)100人に占める高齢者の人口は2010年の15.1人から15年は18.1人に増加した。

       ◇中位数年齢が初めて40代に

       韓国の中位数年齢は41.2歳で10年(38.2歳)より3.0歳上昇し、初めて40代に入った。中位数年齢は全人口を年齢順に並べたときに真ん中にくる人の年齢。

       日本やドイツ(いずれも46.5歳)、英国(43.4歳)よりは低いものの、フランス(41.1歳)や米国(37.8歳)より高い。

       また、韓国の全ての市・道が、高齢者の割合が7%を超えた高齢化社会となった。特に全羅南道(21.1%)は広域自治体で初めて、65歳以上の人が人口の20%以上を占める超高齢社会となった。

       ◇韓国の名字は5582種類

       韓国の名字は5582種類あり、金(キム)、李(イ)、朴(パク)、崔(チェ)、鄭(チョン)、姜(カン)、趙(チョ)、尹(ユン)、張(チャン)、林(イム)の順で人口が多かった。

       この10の名字が全体に占める割合は2000年の64.1%から15年は63.9%に0.2ポイント低下した。最多の金氏は1069万人(21.5%)で、李氏が731万人(14.7%)、朴氏が419万(8.4%)となった。

       ◇シングルマザー・ファザーは3万5000人

       18歳以下の子どもを育てるシングルマザーは2万4000人、シングルファザーは1万1000人と集計された。

       シングルマザーを年齢別に見ると、35~39歳が19.4%と最も多く、シングルファザーは40~44歳が22.6%で最多だった。

       ◇韓国居住外国人は136万人

       韓国に住む外国人は10年の96万人から15年は136万人と41.6%増加し、初めて100万人を突破した。全人口に占める割合は2.7%。10人に6人(62.9%)は首都圏に居住している。

       国籍別では、中国系(韓国系中国人、台湾出身者含む)が半数以上の51.6%(70万人)を占めた。このうち韓国系中国人は50万人だった。

       2000年と比べると、ミャンマーが4000人から1万8000人と322.8%増加した。また、カンボジアが1万1000人から4万1000人と272.2%、ネパールが9000人から2万9000人と203.8%、それぞれ増加した。

      2016年9月6日火曜日

      万一に備えマニュアル製作 四日市、ネパール語などで

      Source: http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20160902/CK2016090202000028.html

      2016年9月2日、GOOGLEニュースより

       四日市市西町で外国人にボランティアで日本語を教える「日本語茶屋」が、ネパール語とベトナム語で災害や病気などへの対処法を伝える「緊急対策マニュアル」と「緊急携帯カード」を製作した。四日に市文化会館で開く多文化交流フェスタなどで配布する。
       マニュアルはA4判カラー八ページ。地震、台風、火事、病気、事故の五項目で、注意点や消防、警察への通報の仕方を伝えている。
       地震では机の下で身を守ることや、火元の確認、津波に備えた避難の必要性を解説。台風では注意報、警報、特別警報と危険度が高まることを示した。火事や病気は一一九番、事故では一一〇番の方法を説明した。
       カードは名刺大の二つ折り。自分や家族の氏名、連絡先、勤務先、学校、血液型などを記入して持ち運べる。
       日本語茶屋で教えるボランティアが、外国人が災害時の対応を理解できていないと感じたのが製作のきっかけ。自治総合センターが宝くじの社会貢献広報事業で支出する「コミュニティ助成」を受け、市内で増加が著しいネパール人とベトナム人向けに両国語でマニュアルとカードを千部ずつ作った。
       掲載内容は四月からボランティアの六人で考え、市危機管理室や市消防本部が監修。七月からネパール人留学生や、研修で来日したベトナム人日本語教師に翻訳してもらった。
       日本語茶屋の西田鉄也事務局長(48)は「発展途上国の都市部以外では救急車などの制度が整っておらず、存在を知らないまま日本に来る外国人は多い。彼らが万一の時に困らないようにできれば」と話す。
       多文化交流フェスタ以外でも、希望者に無料で配布する。(問)日本語茶屋事務局=090(2187)1550
       (吉岡雅幸)

      安心な出産研修 ポカラ市から来駒

      Source: http://www.nagano-np.co.jp/articles/7492
        地域, 社会 2016年9月1日、GOOGLEニュースより

      国際協力機構(JICA)の「草の根技術協力事業」の一環として、市民有志でつくる「ネパール交流市民の会」(小松原繁樹会長)が市と連携して取り組む事業。期間は昨年3月から2年間。現地の母子友好病院に母子保健の専門家を派遣し、妊娠・出産に関する知識の普及や医療従事者の人材育成などに取り組んでいる。駒ケ根市が国際協力友好都市協定を結ぶネパール・ポカラ市の乳幼児、妊産婦死亡率引き下げを目的とした「安心・安全な出産のための母子保健改善事業」の一環として、駒ケ根市へ研修に訪れたネパール人医療関係者の研修開始式が8月30日夜、市役所で行われた。来日したのはポカラ市の母子友好病院の医療スタッフ5人。約2週間の日程で病院や助産院、県看護大学を視察し、市の母子保健事業や総合病院の地域連携などについて学ぶ。
      日本での研修は昨年に続き2回目。今回は第1陣として8月29日から同病院の医療従事者5人、第2陣として4日から病院管理者4人が駒ケ根を訪れ、研修を受ける。
      開始式で同病院のプレム・ラズ・パガニ院長(39)は、研修を通じて「患者の健康管理の方法などをより良くしていきたい」とあいさつ。小松原会長は「充実したプログラムでよりステップアップを」と期待した。
      研修期間中、5人は市内の駒ケ根高原レディスクリニックや助産院、県看護大、諏訪市の諏訪赤十字病院などを訪問。9日は駒ケ根市長表敬訪問と歓迎交流会、11日は「民際プログラム交流会」、12日は研修報告会への参加を予定している。

      インド警察、人身売買被害のネパール人女性22人救出

      Source: http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160904-00000022-jij_afp-int
      AFP=時事 9月4日(日)、ヤフーニュースより
      【AFP=時事】インド警察は3日、首都ニューデリー(New Delhi)のホテルで人身売買の被害者とみられるネパール人女性22人を救出したと発表した。現在、容疑者2人を捜索しているという。女性たちはネパールから中東へと売り渡されるところだったとみられる。

       インド警察は在印ネパール大使館からの通報を受け、1日朝、ニューデリーの国際空港付近にあるホテルを捜索した。被害女性の1人が事前にホテルから逃げ出し、同大使館に駆け込んだことが今回の捜査につながったという。

       ビザを調べると、女性らのほとんどがカタールをはじめとする中東諸国に向かうことになっていたという。

       警察によると、女性たちは2015年4月に発生した地震の影響が残るネパールで必死に仕事を探していたが、中東で仕事があると誘われた。だが、1週間前にインドの首都に到着すると、人身売買業者にパスポートとビザを取り上げられたという。

       9000人近い犠牲者を出し、大勢が家を失った2015年の地震以来、ネパールでは人身売買の発生件数が急増しており、被害者の多くはインドや湾岸諸国に売られ、奴隷労働や売春を強いられている。

       ネパールの人権団体が2013年に発表した報告書によると、同国では未遂も含めて2万9000件の人身売買事件が起きている。【翻訳編集】 AFPBB News

      温暖化で溶けてしまう前に…世界の氷を保存するプロジェクト始動

      Source: http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160903-00010010-giz-prod
      ギズモード・ジャパン 9月3日(土)、ヤフーニュースより
      地球最後の氷が溶けるまで~。

      暑いです。聞きたくないけど、とにかく暑い。そんな地球温暖化の影響を肌で感じてしまう今日この頃、ちょっぴり涼しくなりそうな話をお届けしましょう。

      温暖化で世界各地の氷山や氷河が溶けだしているなか、フランスとイタリアの科学者チームが「Protecting Ice Memory」プロジェクトを立ち上げました。その名のとおり、全世界の氷を貴重なサンプルとして保存していく試みで、まずはアルプスの氷河に穴を開け、そこから円筒形に切り出した「氷床コア」と呼ばれるサンプルが南極の保存基地へと送られますよ!

      地球温暖化をこの目で見ている、われわれの世代の科学者たちこそ、将来の世代のために特別な責任を負っている。それゆえに世界の消えゆく氷河から氷のサンプルを採集し、今後10年、あるいは100年先の科学の分野への貢献を志すこととなった。氷河が溶けてなくなってしまったり、価値を失ってしまったときに備えるためだ。

      同プロジェクトのイタリアチームを代表するCarlo Barbanteさんは、このようなコメントを発表しています。冷たい氷を保存するクールな挑戦とはいえ、その裏には迫りくる地球温暖化の危機がヒシヒシと伝わってきます。氷河の研究から、地球環境が長年にわたってどのような変化を遂げてきたのか、貴重なデータが得られるものの、その氷が根底から消失する危険性が現実になりつつあり、今回のプロジェクトがスタートしたとのことですね。

      すでに同プロジェクトには、ドイツ、オーストリア、スイス、ロシア、中国、ネパール、米国、カナダなどからも支持が集まっており、これから各国へ氷のサンプル収集に出向く予定なんだとか。似たような試みとしては、未曽有の食糧危機に備え、世界各地の農産物の種を保存する「Doomsday Seed Vault」プロジェクトがあります。こちらは北極海の島の地中深くで安全に保存中です。

      万が一のために、もっとも厳しい地球環境の極地へと保存される氷や食料の種たち。これらが本当に必要になるときなんて想像したくもないですが、下手をすると冬でも雪や氷とは無縁の時代が訪れてしまったりするのかもしれませんよね…。

      image by moodboard via Thinkstock

      source: Mental Floss

      Eve Peyser - Gizmodo US[原文]

      (湯木進悟)

      「日本人と差はない」介護業界、人材確保へ模索 留学生アルバイトも

      Source:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160902-00010008-nishinp-soci

      西日本新聞 9月2日(金)、ヤフーニュースより

       ネパール人の専門学校生タパ・プレイティさん(22)が、スプーンでスープを90代女性の口元に運ぶ。「あーん、ですよ」。介護付き有料老人ホーム「グッドタイムホーム5・山王公園」(福岡市)の夕食の風景だ。

       女性は要介護5。口の開け閉めが苦手なため、一口ごとに口の端からこぼれる。その口元を丁寧に拭い「おいしい?」と声を掛けると、女性は目を細めてうなずいた。

       同ホームを運営する株式会社創生事業団(同市)は、人手が必要な時間帯の業務軽減のため、2年前から留学生を「介護補助スタッフ」として雇っている。日本語学校などに求人を打診すると、4校が紹介してくれるようになった。「留学生のアルバイト先がなくて困っていた」という声もあった。

       現在、同社が運営する有料老人ホームのうち2施設で、計24人の留学生が働く。介護施設では、法律上資格がなくても働ける。留学生は、食事の配膳や後片付けなど、初歩的な仕事を担当。仕事に慣れ、タパさんのように適性の高い人は、服薬やベテランと組んでの入浴介助などもしている。

       国籍はネパール、ベトナム、ミャンマー、モンゴルとさまざま。日本人のパートと同じ時給750円から始まり、昇給や賞与もある。
      卒業後も日本で介護職に就きたいが、現行制度では難しい…
       人手不足が慢性化している介護業界は、あらゆる人材の受け入れを模索している。その一つが、外国人だ。

       国内では経済連携協定(EPA)に基づきインドネシア、フィリピン、ベトナムから介護福祉士候補者を受け入れており、資格を取った人のうち、1月現在で250人が働いている。さらに政府は、技能実習制度に介護分野を追加する方針。在留資格「介護」の創設を盛り込んだ入管難民法の改正案も、国会で継続審議になっている。

       事業所は、文化や習慣の違いに対する配慮が欠かせない。同ホームでは、時間を守るなど働く上での基本事項を英語で書いて配布。礼拝がある留学生は、その日にシフトを入れないなど宗教への配慮もしている。

       中には、すぐ辞める留学生もいるが、同ホーム生活支援部主任の水巻孝成さん(40)は「この仕事は合う人と合わない人がおり、その割合は日本人と差はない」とみる。

       タパさんは「(利用者が)ネパールの私のおじいちゃん、おばあちゃんと同じ感じ。家に帰ってきたみたい」とほほ笑む。卒業後も日本で介護職に就きたいが、現行制度では難しい。同社で留学生の雇用を担当する西野由美さん(47)は「介護で働き続けたい留学生が働けずに帰国するのを、何人も見送ってきた。早く改正法が成立してほしい」と願う。
      「年齢が近く、話が合う」と需要
       もう一つ、介護業界が熱い期待を寄せるのが、高齢者だ。

       60歳以上の求職者が登録する福岡県70歳現役応援センター(同市)では、求人を寄せる企業・団体のうち、「介護補助」「介護施設での調理、清掃」など医療福祉分野が22%に上り、この4年間で倍増した。「年齢が近く、話が合う」と需要があるという。

       このため、センターは7月から、介護求人に特化したアドバイザーを置いている。11月からは、介護の基礎を学ぶセミナーなどを登録者向けに実施する予定。介護は体力が必要な仕事も多いため、事業所向けに、体力の個人差が大きい高齢者に配慮した手引きも作成中だ。

       若者向けに、介護職の悪いイメージを拭い去ろうという取り組みも進む。福岡県介護福祉士会では「仕事の魅力をPRできていなかった」(因利恵会長)との反省から、高校生に現場を体験してもらうツアーを企画している。因会長は「現場で高齢者と触れ合えば、介護の魅力がきっと伝わるはずだ」と自信を持つ。秋から実施する。

      =2016/09/02付 西日本新聞朝刊=
      西日本新聞社