Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/e0f974c3313285eaa5731102776ddb9be900a6e7
現役信者による「点検漏れ」の告発だ。旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の信者が東京新聞の取材に応じ、教団側の指示で山際経済再生相の選挙を長年、ボランティアで支援してきたと明言。自民党が公表した所属国会議員と教団の接点に関する点検結果の「選挙支援」の欄に、山際氏の名前はなかった。なぜ信者は、山際氏が不利となる証言をしたのか。教団側の狙いを探る。 【写真】やはり自民党は総汚染 邪な内閣改造は悪評噴出で大失敗(前編) ◇ ◇ ◇ 証言したのは、山際氏の選挙区(神奈川18区)内の川崎市に住む60代の男性信者。山際氏と個人のつながりはないが、初当選した2003年の衆院選から支援を始めたという。東京新聞は14日付の紙面で信者の告発をこう伝えた。 〈教団の関連団体「世界平和連合」を通じて街頭演説に動員され、山際氏の秘書の指示を仰ぎながら、自民党員と一緒にビラ配りをした。戸別訪問やポスター張りをした選挙もあった。選挙事務所で投票依頼の電話をかけた仲間もいた〉 昨年10月の衆院選でも、川崎市内の溝口神社での出陣式と東急溝の口駅前の街頭演説の計3回、平和連合の仲間と一緒に顔を出し、ビラも配布。平和連合からは「選挙区は山際氏、比例は自民党」と投票先の指示があったという。 教団の友好団体のイベント出席のため、ネパールまで飛んだ山際氏は党の自主点検で「関連団体の会合に出席し、あいさつ」「会合に出席し、講演」の2項目に「あり」と報告。名前も公開されたが、選挙のボランティア支援については「個人の内心の自由は最大限、尊重すべき」「どのような宗教を信じてらっしゃるかということは、今まで一度も確認したことはない」とゴマカシ続けてきた。
不利な証言に込めた教団側のメッセージ
まるで現役信者に“刺された”格好だが、気になる点もある。「当該団体とは一切関係を持たない」と教団との決別を宣言した山際氏に対し、男性信者は不利な証言をしながら〈信教の自由を保障してほしい〉〈私たちの理想はまだ実現していないので、山際氏への支援は続けたい〉とエールを送っていることだ。 「男性信者が旧統一教会のコントロール下にあることをにおわす発言です」と言うのは、旧統一教会問題を追及するジャーナリストの鈴木エイト氏だ。こう続ける。 「萩生田政調会長と教団との仲に関し、現役信者が『八王子市議時代から付き合いがある』と証言した際も感じましたが、今回も教団側の指示によるリークの可能性があります。狙いは教団の体制維持で、宗教法人解散命令の請求に発展しないよう取り計らってくださいよ、というメッセージ。証言した信者は指示を出した秘書と教団との関係や、選挙支援が『教団丸抱え』だったのかなど肝心な要素は明かしていません。教団側も決定的な材料を漏らし、山際氏の政治生命を終わらせてしまえば共倒れ。現役大臣の方が使いでもある。『点検漏れ』程度では党内の処分対象にならないと踏んで、山際氏を生かさず殺さず、教団側が首根っこを押さえている印象です」 日刊ゲンダイが山際事務所に改めて見解を問うと「自主点検には〈選挙におけるボランティア支援をして下さった方々の中に、関係者がいたかどうかは確認していないため不明〉と回答。また、関連団体から組織的に選挙活動の支援を受けたり、依頼したことはありません」と文書でコメントした。 秋の臨時国会で山際氏が集中砲火を浴びるのは必至。教団だけでなく、野党の「餌食」となる。
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