Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/fa15fb72c2ab8451eb43065a4135a3627bb018d3
菅義偉(すが・よしひで)首相は28日夜、官邸で記者会見し、北海道、東京、愛知、大阪、兵庫、京都、岡山、広島、福岡の9都道府県に発令し、31日に期限を迎える緊急事態宣言を来月20日まで延長すると表明した。会見の詳報は次の通り。 ◇ 「先ほど、新型コロナウイルス対策本部を開催し、北海道、東京都、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、岡山県、広島県、福岡県について緊急事態宣言を延長し、6月20日までとすること。また、埼玉県、千葉県、神奈川県、岐阜県、三重県について蔓延防止等重点措置の期間を延長して同じく6月20日までとすることを決定しました。全国の新規感染者数は全体として減少に転じる一方、依然として増加傾向にある地域もあり、予断も許さない状況であります。関西では感染者数の減少が続いていますが、大阪、兵庫を中心に病床は逼迫し、非常に厳しい状況にあります」 「首都圏では感染者数は横ばいから減少傾向にありますが、東京では依然としてステージ4(爆発的感染拡大)の水準にとどまっております。その他の宣言地域でも高い水準にあります。また、全国の重症者数、死亡者数は高止まりの状況が続いています。こうした状況の中で6月20日までの延長を判断をいたした。警戒すべきは、変異株の影響です。いわゆる英国株の割合は全国で8割を超え、いわゆるインド株については海外渡航歴のない方からも確認されています」 「強い感染力を持つとされる変異株への置き換わりが進む中で、実施される対策が感染者数の減少につながるまで、以前より長い時間を必要としております。今月末を緊急事態宣言の期限として、皆さまにご協力をいただき、対策を進めてきました。この結果、新規感染者数が減少したとはいえ、宣言を解除する段階にまではいたっておらず、ワクチン接種を加速化することとあわせて、今しばらく感染を抑えるための対策を徹底をする必要があります」 「度重なる延長は大変に心苦しい限りではありますが、これからの3週間は感染防止とワクチン接種という2正面の作戦の成果を出すための極めて大事な期間と考えております。皆さまのご理解とご協力を心よりお願い申し上げます」 「感染防止の具体策ですが、引き続きそれぞれの自治体と協力し、飲食店の時間短縮やお酒やカラオケの提供の停止など改めて強くお願いいたします。かねてより、飲食やお酒を伴う会合などでの感染リスクを下げることが対策の急所と指摘されてきました。長きにわたりご協力をいただいている皆さまに心から感謝を申し上げ、そのご労苦のほどを深くお察しをいたします。多くの方々がワクチンを接種され、感染が収束に向かい、飲食や宿泊がかつてのにぎわいを取り戻すまでの間、支援策を着実に実施してまいります。また皆さまの切実な声に引き続き、耳を傾けて参ります」 「今回の宣言の延長を踏まえ、雇用調整助成金については、7月も特別措置を継続することとし、雇用を守ってまいります。また日本(政策金融)公庫などによる実質無利子、担保融資については、当面、年末までに延長することとし、事業者の資金繰り支援に万全を期してまいります」 「変異株への監視を強化いたします。インド、パキスタンおよびネパールからの入国者に対しては、これまで入国後6日間としてきた待機措置を強化をし、本日から入国後10日間に延長するなど、水際対策を徹底します」 「効果的な調査と対策で感染を押さえ込んでいる地域があります。福井県では4月の陽性者の98%の感染経路を特定し、その85%がマスクなしの会話が原因であると分析されております。これを踏まえ、飲食店などにおいても、会話する際にはマスクを着用することが徹底され、極めて低いレベルに感染が抑えられております。こうした地域の結果も踏まえれば、会食時も含めた会話の際にも、マスクの着用という基本的な対策が有効です。皆さんに改めてマスク、手洗いという『3密』の回避、基本的対策、いわゆる会話をする際には、マスクを着用することの重要性を認識していただき、徹底をお願い致します」 =(2)へ続く
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