2021年6月9日水曜日

「ネパールの赤ひげ」岩村昇さん著書を復刻 岩村さんの志を継承するNPO設立40年を機に 米子市

Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/9a14068c4ca6979939a8c2423ca5bcb8f2623bbe
6/3(木) 19:41配信、ヤフーニュースより

50年以上前、ネパールで様々な感染症の治療に取り組んだ鳥取大学医学部出身の医師・岩村昇さん。このほど米子市のNPO法人が岩村さんの著書を復刻し、発売することになった。
鳥取大学医学部出身の医師・岩村昇さん(享年78)。1962年にネパールへ渡り、18年間、現地で蔓延していた結核など様々な感染症の治療にあたった。その功績から現地では「ネパールの赤ひげ」と呼ばれていて、日本の国際協力活動の原点ともいわれている。

そしてこのほど復刻されたのが、岩村さんがネパールから帰国直後に執筆した「みんなで生きるために」。大勢の人を救おうと、現地で結核医療に奮闘する岩村さんの当時の様子を残したもの。 日本・ネパール人づくり協力会 廣江研会長:「そういう方がおられたということを、あまり知らない今の若い人に知ってもらって、皆が助け合わなければいけない。まさしく"みんなで生きるために"ということを噛みしめてもらいたい。」 この復刻版を出版したのは、米子市のNPO法人「日本・ネパール人づくり協力会」。岩村さんの志を継承しようと設立された組織で、創立から今年で40年を迎えたのを機に、本の復刻を決めた。 廣江研会長:「相手のために何ができるのかということを考えて、それを一緒になってやっていく。その結果として、私たちが得るものの方が多いと思う。自分たちの生きる道を模索するなかの一冊の本にしていただければ良いと思います。」 岩村さんの功績だけでなく、コロナ禍における助け合いの大切さや、人としての在り方などを、改めて見つめ直してほしいとしている。 また、1日に行われた出版会見では、現役でネパールで医療ボランティアを続けている、米子市の山根正子さんの姿もあった。山根さんは、患者のために試行錯誤する岩村さんの姿勢には学ぶべき点が多く、今を生きる若い人たちにこそ、この本を手に取ってもらいたいとしている。 山根正子さん:「世界で今まで、どんな人がどんなことをしていたかということを知ってくださると、自分にできることは何かということを考えられると思う。」 復刻本「みんなで生きるために」は、山陰両県の書店やインターネットなどで6月上旬から発売される。

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