Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/44d11190bdec9de26468112fd111c745eafaea50
近日はマカオから近く、往来も盛んな広東省の主要都市における状況が深刻化しており、中リスク地域指定の追加が続いている。加えて、8日午前10時から広東省とマカオの間を往来するすべての人に対し、48時間以内の新型コロナPCR検査陰性証明の提示を必要とする措置が講じられる。
マカオでは、2月9日から高リスク群を対象とした新型コロナワクチンの接種がスタートした。その後、同月22日から接種対象が全マカオ居民(マカオ居民IDカード保有者)へ、3月9日からマカオで就労する海外労働者やマカオの学校に通う非居民の学生らへ、4月9日からは海外労働やの家族、領事職員、就労ビザが切れたものの帰国できず滞在している人など上記以外の合法的常住者(過去6ヶ月内の過半をマカオに滞在した上で条件を満たした場合)へも拡大されている。現在、マカオで使われているワクチンは中国医薬集団(シノファーム)製の不活化ワクチン(中国製)と中国の復星医薬が代理となるドイツ・ビオンテック製のmRNAワクチン「Comirnaty」(ドイツ製)の2種。 7日午後4時までの累計ワクチン接種回数は20万9051回で、接種人数は13万7338人。内訳は、1回目の接種を済ませた人が6万4575人、2回目の接種を済ませた人が7万2763人。 ワクチン接種後の異常については、累計で855件報告されており、めまいや微熱など軽微な事案が852件、重大な事案が3件。 マカオ政府はシノファーム製、ビオンテック製に加え、英国アストラゼネカのアデノウイルスベクターワクチン(生産地:米国)の計150万本を確保済み。アストラゼネカ製のワクチンについては、現状の接種の進行状況と2種のワクチンの在庫及び供給予定を鑑み、年内の供給を見合わせることを発表済み。 なお、ワクチン接種はあくまで希望制であり、在庫がある状況下において複数のワクチンの中から自由に選択できるとされている。これまでのところ、シノファーム製が84%とのこと。接種費用はマカオ居民、マカオで就労する海外労働者、マカオの学校に通う学生は無償、その他は1回あたり250マカオパタカ(日本円換算:約3300円)となる。 マカオ政府が確保したワクチンはいずれも2回接種が必要なものだが、マカオの総人口は約68万人のため、充足しているといえる。 この日の会見では、マカオにおけるワクチン接種率はようやく20%台に達したが、免疫の壁を構築するという目標に対して依然として大きな距離があるとし、市民に対して速やかに接種を受けるよう呼びかけがなされた。 このほか、近日の広東省における再流行の深刻化を受け、今後状況に応じてマカオの全市民を対象としたPCR検査の実施を含むより強力な防疫措置を講じる可能性があることも明らかにされた。全市民に対するPCR検査を実施する場合、域内に30ヶ所の検査スポットを設け、24時間稼働を前提に4日以内で完了できる計画とした。
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