Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/f366d9aedde42534ab2b28ea7e1789eb75480203
10都道府県の緊急事態宣言は20日が最後の期限となるのか。東京、大阪では感染者数が減り、高齢者向けのワクチン接種も増えるなどようやく出口が見えつつあるが、心配されるのが新たな変異株「ベトナム型」の出現だ。感染力が強いとされる英国株とインド株の混合型だというが、どこまで脅威なのか。 ◇ ベトナムのグエン・タン・ロン保健相は5月29日、新たな変異株について「(既存株より)空気中での感染力がかなり強い」とし、「インド型に、英国型に元々含まれていた変異が加わったものだ」と説明した。 日本国内では従来株に取って代わって英国株が広がっているが、インド株は従来株の2倍の感染力とされるほか、免疫の効果を低減させるとの研究もあり、市中感染が警戒されている。さらに混合型も広がると恐ろしいが…。 東北大災害科学国際研究所の児玉栄一教授は「インド型も由来となったインドではロックダウン(都市封鎖)で感染が下火になってきており、感染力が2~3倍程度であれば従来の感染対策で十分に乗り切れるだろう。ワクチン効果は下がるかもしれないが、どの程度効かなくなるかは研究を待つしかない」と述べ、現状の感染対策の維持が重要だとする。 コロナ禍当初、ベトナムなどアジア諸国は欧米と比べて感染者が少なく、「優等生」の指摘もあった。人口約9700万人のうち、5月29日までの累計感染者は6856人と極めて低水準ではあるが、半数以上が5月以降に確認されている。 米ジョンズ・ホプキンス大の集計では、ラオスで1日の陽性者数が4月下旬から100人台を超す感染者が出て過去最多を記録。タイも4月中旬以降の1000人超え以降急増し、5月中旬に一時9000人超となった。ネパールやブータンなど周辺諸国でも感染拡大が懸念されている。 児玉氏は「変異型が後押しした可能性はあるが、主な原因は感染対策の緩みと考えられる。日本のように医療がフリーアクセスではない国ではコロナ感染の診断が出るまで数日かかり、その間に他人に感染させやすい。日本も水際対策をしっかりする必要がある」と語った。
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