Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/691731385bd055e993d1f5a36692466448eec657
(CNN) バイデン米政権は3日、世界各国・地域に配布を開始する新型コロナウイルス感染症ワクチンの最初の配布分2500万回分に関する供給計画や、計画全体の8000万回分以上の配布枠組みを発表した。 ホワイトハウスによると、他国に寄贈する8000万回分のワクチンのうち、75%をワクチン分配の国際的な枠組み「COVAX(コバックス)」を通じて、残りの25%を必要としている国に直接配布する。 最初の2500万回分については、1900万回分近くがCOVAX経由となる。 最初のワクチンの配布先は約600万回分が中南米諸国で、具体的にはブラジル、アルゼンチン、コロンビア、コスタリカ、ペルー、エクアドル、パラグアイ、ボリビア、グアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラス、パナマ、ハイチ、その他のカリブ共同体の諸国、ドミニカ共和国に送る。 約700万回分はアジアで、インド、ネパール、バングラデシュ、パキスタン、スリランカ、アフガニスタン、モルディブ、マレーシア、フィリピン、ベトナム、インドネシア、タイ、ラオス、パプアニューギニア、台湾と太平洋諸国に送る。 約500万回分はアフリカで、アフリカ連合(AU)と調整の上配布先の国を決定する。 残りの約600万回分はメキシコ、カナダ、韓国、ヨルダン川西岸とパレスチナ自治区ガザ地区、ウクライナ、コソボ、ハイチ、ジョージア、エジプト、ヨルダン、イラク、イエメンに送り、国連の前線職員も対象となる。 バイデン大統領は声明で、「我々がこうしたワクチンを共有するのは利益を得たり、譲歩を引きだそうとしたりするためではない」「米国はこのウイルスとの共闘で世界のワクチンの武器庫になる」と述べた。 バイデン氏は科学に基づき、また先進7カ国(G7)を含む民主国家のパートナーと緊密に連携して多国間の協調を進めていく考えを示した。主要7カ国首脳会議(G7サミット)は来週、英コーンウォールで開かれる。 ホワイトハウスのサキ報道官は、世界へのワクチンの配布は「歴史的」で「非常に難しい」取り組みだと言及。米国が配布するワクチン量は他のどの国よりも5倍以上あり、今月末までに米国内で製造されるワクチン全量の13%に当たるとも述べた。 バイデン政権は先月、先に発表したアストラゼネカのワクチン6000万回分に加え、モデルナ、ファイザー、ジョンソン・エンド・ジョンソン、アストラゼネカのワクチン2000万回分を他国に供給すると発表していた。 ホワイトハウスのジェフ・ザイエンツ新型コロナウイルス対策調整官は3日、夏にはさらに他国への供給量を上乗せしていく方針を示した。
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