2021年6月9日水曜日

東京2020オリンピックの聖火に誓う!唐津と農業を愛する聖火ランナーYOUの夢:YOUは何しに日本へ?

 Source:https://www.tv-tokyo.co.jp/plus/entertainment/entry/2021/023885.html

GOOGLEニュースより
2021.6.7 Youは何しに日本へ?

日本を訪れる外国人たちを、空港や街でアポなしインタビュー! そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(毎週月曜夜6時25分~)。今回のテーマは、「人生イチのド緊張体験!アンビリーバボー!その時YOUの胸が熱くなったぜSP」。胸熱の瞬間を迎えるYOUが必見の95分で、はたしてどんな面白YOUに出会えるのか?

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空港を飛び出し、日本全国の市町村で面白YOUをガチ捜索する「出張YOU」!

今回の出張先は、人口約12万人(うち在住YOUは763人)、玄界灘に面し自然の名所がいっぱいの佐賀県唐津市。国の天然記念物の洞穴「七ツ釜」や、イカした町の唐津グルメ「呼子のイカ」は、他県からも多くの人が求めに訪れる。日本初の完全養殖マサバや、甘夏みかんも人気だ。

さて、野菜直売場「めぐみの里」でYOUの聞き込みをすると、「農林水産大臣賞をとったイカつい男がいる」という情報が! 愛称はラマちゃん。連絡を取っていただくと取材OKが出たので、お礼を伝えてからYOUが働くビニールハウスへ。

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紹介していただいたネパール出身のラマさん(38歳)を訪ねると、出荷時期のアスパラのための草むしり中。ここ以外にも、5~6ヵ所の畑を持っているラマさんは、13年前に留学生として来日し、妻の故郷・唐津市で夢だった農業を始めたいと、7年前に移住した。

「嬉しいこと1つあります」と、まず明かしてくれたのは、なんと「東京202(オリンピック)0の聖火ランナー」に選ばれたというビッグニュース! スゴい! でも、日本社会に貢献している人がたくさんいる中、「海を越えて来たタヌキがトーチを持って走るのはどうかな」と、反面選ばれたことを申し訳なくも思っているという。そんな謙虚な唐津の人気者に取材をお願いすると、快諾してもらえたので密着決定!

翌日は、朝6時からアスパラの収穫へ。すべて独学ながら、約2万㎡の農地(サッカーコート3つ分)を1人で管理し、現在はアスパラとフルーツトマトを作って、九州と東京都に出荷しているという。

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そんなラマさんのもとには、時おり近所の農家さんが質問に訪れる。昨年から農業を始め、アスパラを育てる八島さん(画像右)も指導中の1人だが、じつはラマさんもアスパラ作りは今年初めてだとか。つまり、八島さんを指導するため、ラマさん自身がアスパラ栽培に初挑戦したというわけだ。自分の畑で学んでから教えに行くなんて、どうしてそこまでするの?

すると「後から悪口言われたら嫌じゃないですか(笑)」と冗談もまじえつつ、「僕1人で成長できると思っていませんので、協力するのが一番」と教えてくれた。なんて謙虚な!

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ランチタイムは、畑から車で5分ほどの場所にある自分のレストラン「虹のカレーハウス」へ。昨年9月にオープンしたばかりで、ラマさんが今朝収穫したての超新鮮アスパラやトマトを使ったメニューが目玉。お店を作った最大の理由は、「"Farm to Table(農場から食卓へ)"をしたくて。収穫したてのものが食べられたらより美味しい」と、新鮮野菜を地元の人に食べてもらうためなんだって。

こんな温かい人柄のラマさんが農業を始めたきっかけは、13年前に来日した頃、スーパーの野菜が芸術品のように美しく並んでいたことに衝撃を受けたからだという。野菜が無造作に売られる母国との違いに感動し、日本人女性との結婚を機に、農業を始めるため唐津市へ。

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しかし始めるにあたって、YOUならではの問題が浮上した。その一番の課題は、農地を借りること。いつ去るかわからない恐れからなのか、なかなか農地を貸してもらえず、2年間収入はゼロ...。その間は妻や両親の支援を頼りつつ、地元のイベントに積極的に参加し、自分を知ってもらおうと地元の方と交流を深めた。そこで農業をやりたいと強く訴え続けるうちに、周りから徐々に応援してもらえるようになり、知り合った方の紹介でようやく畑を借りることができた。そして8年目の現在は、なんと年商2500万円を突破!

「みんなから声をかけられて、スゴく認めてもらえてるなと、今はつくづく思います。もう本当に唐津の方々に助けられなかったら、僕がこんなにできるわけがないじゃないですか! 自分の中でちゃんと恩返ししていきたいと思ってる」。

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午後3時、向かったのは使われていない畑。そこに残ったビニールハウスを解体してまとめ、資材が欲しい方に分けるのだそう。じつは日本の農家は年々減少し続け、唐津市もここ15年で農業従事者数は9,613人から,5,919人に。ハウス建設など、約2,000万円かかる場合もある高い初期投資がネックになっていた。そこでラマさんは放置されたハウス資材を買い取って、希望者に格安で譲っているのだ。

そんな想いの集大成が、農林水産大臣賞の受賞。ラマさんは佐賀代表として、農業に関する弁論大会(全国)で、取り組む経緯や今後のヴィジョンをスピーチし、見事に最優秀賞を受賞したのだ! そして次は聖火ランナーにも!

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聖火ランナーをやる前日、ラマさんが案内してくれたのは、唐津市の絶景スポット。ラマさんはこの絶景に感動して移住を決め、唐津が認めてくれるまでがんばると誓った。認めてもらった今、また新たな誓いが...。

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そして当日(2021年5月9日)、ラマさんを訪ねると、ド緊張で頭が真っ白だという。この日のランナーは11人、ラマさんは第10走者で、唐津城近くを約200m走って聖火をつなぐ。

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午後6時すぎ、ついに第1走者のトーチに聖火が点火され、唐津市の聖火リレーが開幕した。
ラマさんも所定の位置でスタンバイし、第9走者から聖火を継ぐと、笑顔でスタート!

「僕の夢は農業をする人を増やすこと! 唐津へ恩返しとして農業をより一層がんばっていくことを約束する。唐津に骨を埋めるつもりでがんばる!」と、新たに誓ったラマさんは、無事に大役を果たし、アンカーに聖火をつないだ。

「トーチを持った以上、逃げ道はなくなりましたので、自分が誓ったことをしっかりがんばります」と宣言し、記念のトーチを見せてくれたラマさん。通行人に声をかけられると、記念撮影にも笑顔で神対応。どこまでもいい人だと心が癒やされたところで密着は終了! ラマさん、これからも愛する唐津市のためにがんばって! 応援してます!

※このページの掲載内容は、更新当時の情報です。

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