Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/805b61c57e474223bf0acaa94f42c0b60660400a
インド「3州で22件を発見、追跡観察中」
インドで今度は新型コロナウイルスの「デルタ変異株」がもう一度変異を起こした「デルタ・プラス変異株」の感染事例が報告された。世界的に伝播力の強いデルタ変異株が広がる中、新たな変異ウイルスの出現まで加わり、懸念が高まっている。 インド連邦政府のラジェシュ・ブシャン保健相は23日(現地時間)、メディアブリーフィングで、新しいデルタ変異株がマハーラシュトラ州など3州で22件発見され、綿密に追跡観察中であることを明らかにしたと「dpa」が報じた。 インドは新型コロナの感染者が2999万人余りと世界で2番目に多く、死亡者も38万9千人を超えたものと報告されるなど、最悪の新型コロナの被害を受けている。このような状況で、新しい変異ウイルスの感染事例は非常な関心を集めている。インド政府はこの日、「デルタ・プラス」を当初は「注目すべき変異株」に指定したが、数時間後に「懸念すべき変異株」へと危険性評価を上方修正した。 デルタ・プラス変異株は、従来のウイルスより60%余り伝染力が強いデルタ変異株がまた変異を起こしたウイルスだ。伝播力がもっと強くなり、肺細胞の受容体とより強力に結合する特性を持つと「ヒンドゥスタン・タイムズ」がインド保健当局の話を引用して伝えた。デルタ・プラス変異株の具体的な伝播力と毒性については、現在評価が進行中だという。ラジェシュ・ブシャン保険相は、デルタ・プラス変異株について、臨床データの相関関係を綿密に研究しており、結果が出次第共有する考えだと述べた。また、デルタ・プラス変異株がインドを含め中国、日本、ロシア、米国、英国、スイス、ポーランド、ネパールなど計9カ国で確認されたと付け加えた。 デルタ変異株は米国でも新しい懸念の対象だ。「CNN」によると、米国国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長は22日、メディアブリーフィングで「1日前、2日前の基準で(研究のために取り出した)培養組織の20.6%がデルタだった」とし、この数値が2週間ごとにおおむね2倍に増えていると述べた。また同所長は、デルタ変異株が米国の防疫対策において「最大の脅威」だと述べた。 ジョンズ・ホプキンス・ブルームバーグ公衆保健大学院の伝染病研究者のジャスティン・レスラー氏は「伝染力の強いデルタ変異株が流行し、米国人の75%がワクチンを接種する」という前提で予測モデルを出した場合、新型コロナが夏の最低点を過ぎて今年の秋と冬に再び拡散し、1週間当たり3千人を超える死者が出る可能性があると予想した。 数日前、室内マスクの着用の強制を中止したイスラエルでも、デルタ変異株の拡散に対する先制的防疫を強調している。ナフタリ・ベネット首相はこの日「感染率が高いデルタ変異株が全世界的に早いスピードで拡散しており、イスラエルでも始まった」とし「やむを得ない状況でなければ海外に出ないでほしい。また室内で、特にベングリオン国際空港では必ずマスクをしてほしい」と注文した。 これに先立ち、英国ではデルタ変異株の拡散で一日の新規感染者が一時1万人を超えるなど、新型コロナ感染者が急増すると、予定されていたロックダウン緩和措置を4週間延期した。 パク・ビョンス先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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