Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/bc51ff48614fcbd94a77a06e173e89ce6efd37a5
新型コロナウイルスの新規感染者が減少傾向に転じる中、愛知県内では5月以降、感染力が強いとされるインド型(デルタ型など)の変異ウイルスの感染者が5人確認されている。高齢者を中心にワクチン接種が本格化しているが、県内の保健担当者は感染が再び拡大する恐れもあるとして警戒を強めている。
県内で初めてインド型の感染が確認されたのは5月中旬。5月1日にネパールから帰国した50歳代男性で、県内の自宅に帰宅後に体調不良を訴え、7日に新型コロナの陽性が判明。国立感染症研究所の検査でインド型への感染がわかった。その後、男性と同じ会社に勤務する40歳代と30歳代の男性もインド型への感染が確認された。
5月末には同じくネパールから帰国した40歳代女性と同居の20歳代の息子のインド型感染も確認された。女性は5月5日に帰国、息子に海外渡航歴はなかった。
県によると、5人はいずれも症状が軽く、自宅療養を続けているという。
一方、関係者によると、最初の男性の勤務先では少なくとも10人を超える従業員らが新型コロナに感染していることがわかった。変異型への感染の有無は国立感染症研究所の検査で判断するが、疫学的には同じ感染源と考えられることから、実態としては少なくとも十数人がインド型に感染しているとみられるという。
インド型の流行地域からの帰国者の指定施設での待機日数は5月初めは3日だったが、その後6日になり、5月28日からは10日に延長された。入国後のPCR検査も当初の3日目の1回から3、6、10日目の計3回に強化されている。
ただ、保健担当者の一人は、「変異型は感染力が強く、通常の感染防止対策でも防御しきれない事例も確認されている」と指摘。「感染が一つの集団で広がれば家族などさらに拡散する恐れがある」と警戒している。
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