Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/f51f873bed0165e96aed3f1577b1f62dd6985cf7
中国当局が世界最高峰のエベレスト(中国名・チョモランマ、標高8848メートル)山頂のネパール国境付近の一部に、新型コロナウイルス対策の「隔離線」を設けるなど予防策の強化を表明した。ネパール側で感染者が出ており、ウイルスが最高峰を越えて流入するのを防ぐ措置だという。 国営新華社通信によると、チベット自治区の登山管理部門は9日、隔離線などで中国側とネパール側の登山者同士の接触を禁じたほか、中国側登山者が、ネパール側登山者が持ち込んだ物に触れるのも禁止するとした。中国側では下山時に全身消毒を行うという。4月下旬、欧米メディアが「ネパール側ベースキャンプにいたノルウェー人男性の感染が確認された」と報じていた。 登山者は両国がそれぞれ発行した許可証を持ち、登頂ルートを下山するため、ネパール側から登って中国側に下りることはない。それでも中国側は外国からのウイルス流入を警戒してこうした措置をとるとともに、本格的な登山シーズンとなる5月になっても外国人の受け入れ停止を続け、登頂を中国の一部の登山隊に限っている。 例年ならば観光客も訪れることができるベースキャンプも「封鎖状態」に置き、PCR検査の陰性証明などを持った登山隊や関係者以外は300メートル以内に近づけないという。 一方、世界最高峰の登山が大きな観光収入源のネパール側では、外国人を含む多数の登山隊を受け入れている。(瀋陽=平井良和)
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