Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/40cb1ae6d70b6742e822c811849507610277373f
配信、ヤフーニュースより
2024年2月15日に、思想家・人類学者の中沢新一『精神の考古学』(新潮社)が発売される。中沢自身のの青年時代のチベットでの冒険を通して、人類の心の「普遍的構造」を伝える、432ページに及ぶ大作だ。
【写真】思想家・人類学者の中沢新一
「いまから四十数年前、私は一人でネパールにでかけて、その地でひっそりと難民の暮らしを送っていたチベット人のラマ(先生)のもとで、「ゾクチェン」という古代から秘密裡に伝えられてきた精神の教えを学び始めた。そこには私の予想をはるかに超える精神文化の富が秘蔵されていた――。」(「まえがき」より)
遠い過去の時代に、人間はどのような心を持ち、なにを考えていたのか?人類の心の「普遍的構造」を求めて、まだそれが残っている現場、つまり秘境に身を置くべく、チベット密教の修行のためにネパールへ赴く。本書は、その“冒険”と、思考を野生に戻す驚天動地の修業の経験をもとに記された、中沢人類学の集大成となる決定版だ。
カバー装画には、イギリス出身の音楽家、ブライアン・イーノ氏の作品がデザインされる。イーノ氏の「コンピューターにはアフリカが足りない」という言葉に触発された中沢新一の発案で、イーノ氏の作品集「ライト・ボックス」より、特別の許可を得て実現したという。
中沢人類学の原点にして集大成となる一冊。中沢がチベット仏教の修行の中で恩師ケツン先生から得た知恵を通じて、中沢独自の思想に本書で迫ってみたい。
リアルサウンド ブック編集部
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