Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/66e93df07f4b6875b8414bc82c61ea205633d672
少子高齢化の進行で、わが国の生産年齢人口(15~64歳)は急速に減少しつつある。総務省によると平成7(1995)年の8716万人をピークに昨年は7400万人、令和22(2040)年には5千万人台に落ち込む見込みだ。 ◆諸外国は自己流 日本人だけで労働力を維持するのは難しく、物流業界の2024年問題では外国人労働者で穴埋めすべきとの議論がある。個人が自家用車を使って有料で客を運ぶライドシェアも4月から一部解禁される一方、中国国籍者による「白タク問題」も表面化している。 「そもそも教習所という制度は日本を参考にした韓国以外では重きが置かれていない。体系的に運転を教えるシステムは日本独特なのです」。千葉市の教習所経営者(67)は指摘する。 欧米なども含め諸外国では、車の運転は知人に教わるなどして自己流で覚えたり、トレーニングコースで練習したりして「一発試験」に合格すれば取得できるという。 ◆外国人に「親切な国」 「外国免許切替」は各国間の相互主義に基づき海外でも同様にある制度だが、わが国のように十数カ国以上の翻訳を用意するほど外国人に「親切な国」はほとんどない。 その上、身分証としても使える日本の運転免許証の信用度は途上国などとは比較にならないほど重みがあるという。 アジアの一部では偽造も横行しており、「免許は買うもの」という悪習すらある。令和元年には、偽造したネパールの運転免許で約500人分の外国免許切替をしていたとして千葉県のネパール人グループ16人が警視庁に摘発されている。 ◆「止まれ」国際基準は八角形 経営者は「まさに免許ロンダリングです。信用度が高い日本の免許に簡単に切り替えられる制度が悪用されている」といい、業界団体などを通じて警察当局に制度の見直しを訴えているという。 外国人の運転をめぐっては標識の違いもある。「止まれ」は国際標準の八角形に対して日本は逆三角形。筆記テストは親切なのに、路上に出れば日本語だけの表記も多い。 東京五輪を機に英語を加えた標識に交換を始めたが、「止まれ」だけでも全国に170万本あり、交換には10年以上かかるという。
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