Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/e7c59f513498f71e1ed2e2e1322caee1e27100e5
沖縄県宜野湾市立大山小学校「日本語教室」教諭の阿部・サクラ・アレクサンドラ・愛美(まなみ)さんが6月15日、同市立普天間第二小学校に出向き、外国にルーツのある6人に「アイデンティティー新聞」を作る特別授業を行った。香港で生まれ、サウジアラビア、ドイツ、米国で育った阿部さんは「アイデンティティーって何だろう? 自分の心の形、考えてみよう」と呼びかけた。(中部報道部・平島夏実) 【写真】転機は映画「ベスト・キッド」だった ルーツ探す日系人、沖縄で「手がかりつかめた」 阿部さんは昨年4月から、外国にルーツのある子どもたちを教えている。普天間第二小への出前授業は初めて。 両親とも仙台市出身。父親の仕事の都合で海外を転々とした。中学1年生で日本に帰国するまで、英語、広東語、ドイツ語で学校生活を送った。慣れない言葉で必死に自己紹介してもいじめられたり、日本語をうまく使いこなせなかったりして、「何回も自分が分からなくなった」と振り返った。 アイデンティティーを「心を支えているもの」「Be yourself(自分らしさ)」と定義。まずは自分のルーツや思い出を振り返ってみようと呼びかけた。 スペイン出身の酒井宏樹さん(5年)は「学校にいる時の自分」は「日本90%」。「これは英語とかスペイン語で何て言うの?」と友人に聞かれる場面があるため、残りは「スペイン5%、米国5%」だと分析した。 両親がネパール出身のチャウダリ・アムリンさん(4年)は学校では「日本語100%」。ついネパール語が出てしまうため「ネパール1%」で、「体育100%」の気持ちが支えになっている。自宅にいると「ネパール95%、日本90%」なのは、両方の言語を使うからだと説明した。 阿部さんは、毎朝必ず学校のブランコに乗る大山小の教え子の「アイデンティティー」を紹介。米国モードの自分が、ブランコに乗ると日本モードに切り替わるという。「心の形は変わっていい。時間をかけて探していこう。お友達の心の形も大切にしよう」と締めくくった。 今後、アイデンティティーをテーマにした特別授業を県内各地の小中学校に広げたい考えだ。
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