Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/7d8226caece8893796346434d62e0812041f8012
奄美とベトナムの文化的交流を目的としたイベント「ベトナムIN奄美フェア」(奄美名瀬ライオンズクラブ主催)が11日、鹿児島県奄美市笠利町の県奄美パークで開幕した。奄美大島で暮らすベトナム出身者らが母国と奄美を語るフォーラム(公開討論会)があり、島民ら観衆を前に自然環境、気候の類似点や文化的な相違点を語り合った。同フェアは17~19日を含めた4日間、奄美とベトナム双方の食や音楽をはじめとした伝統文化を紹介、体験し合い、相互理解の深化を図る。 同フェアは日越外交樹立50周年と奄美群島日本復帰70周年の記念事業。フォーラム冒頭の開幕行事には塩田康一鹿児島県知事と諏訪哲郎奄美市副市長、陸自奄美駐屯地の長谷川健司令らが出席したほか、ヴー・チ・マイ在福岡ベトナム総領事によるビデオメッセージも紹介された。 フォーラムで登壇したのは、奄美市の小売店や宿泊施設で働くベトナム出身の男性4人と飲食店を営むネパール出身の男性1人。奄美側の識者として奄美市議の多田義一氏、ゲストハウス併設飲食店を運営する永田陽祐氏も同席し、活発に意見を交わした。 主な討論テーマは、日本(奄美)とベトナムの類似・相違点や奄美で困ったことなど。多くの登壇者が自然環境や気候に親近感を抱く中、グエン・バン・ダットさん(24)は「行けたら行く」のように相手を気遣って本心を言わない日本語独特の表現を指摘し「ベトナムでは聞かない。分かりにくい」と語った。 さらに、外国語対応の普及など国籍を問わず受け入れる地域の雰囲気づくりを求める意見も出た。多田氏は「少し前までは(奄美の)住民が〝外国人慣れ〟していない印象も強かった」、永田氏は「(仕事など)何か一緒に取り組む時間を増やし、関係を深めていけたら」と持論を伝えた。 17、18両日は午前11時~午後5時にベトナム料理・飲料販売と音楽や踊り、衣装展示などを通じて交流する。19日は午前11時~午後4時に前日までの一部企画を継続する。
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