Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/3c62b5e308f5b7b766fdc0e8d45fb08ac88f09c2
(ブルームバーグ): イスラエルはパレスチナ自治区ガザのシファ病院の地下にイスラム組織ハマスのトンネルがあることを裏付ける動画を公開した。映像には深さ10メートル、長さ55メートルとされる要塞(ようさい)化されたトンネルの開口部が映っている。
ジョン・ファイナー米大統領副補佐官(国家安全保障担当)は、ハマスが10月7日にイスラエルを攻撃した際に連れ去られた人質の解放に向けた合意がこれまでで最も近い可能性があり、それにはガザでの戦闘を数日間にわたり一時停止する必要があると述べた。
イスラエル政府は19日、イランが支援するイエメンのイスラム教シーア派武装組織フーシ派が紅海で貨物船を乗っ取り、世界の主要航路を危険にさらしていると指摘した。ハマスによると、ガザ地区のパレスチナ人死者は1万3000人を超えた。
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イスラエル内閣、人質解放交渉巡り協議の見通し-Yネット
イスラエル内閣は、ハマスに拘束されている人質解放に向けた交渉について協議する見通しだと、Yネットが報じた。ただイスラエル当局者は、19日中の合意は見込まれないと述べたという。
ハマスのガザ地区指導者、人質解放交渉に復帰-アクシオス
ハマスのガザ地区トップ、ヤヒヤ・シンワル氏が人質解放交渉に復帰したと、ニュースサイトのアクシオスが報じた。同氏は解放される女性・子供の数を50人余りに増やすことに原則合意したという。
シンワル氏はその条件として、イスラエルの刑務所にいるパレスチナ人女性・子ども全員の解放と、戦闘の一時停止期間中にイスラエルによるガザ地区の空中査察を毎日6時間停止することを望んでいる。カタールの調停役は両者の隔たりを縮めているが取引には不十分だとする、2人の関係者の発言をアクシオスは伝えた。
イスラエル、人質がシファ病院で殺害されたと主張
イスラエル軍のハガリ報道官は記者会見で、数日前にガザで遺体が発見されたイスラエル人の人質は、ハマスによってシファ病院に連れてこられ、そこで殺害されたと述べた。ネパール人とタイ人の人質2人が10月7日に武装集団によってシファ病院に連行されたことを示すカメラ映像も公開した。
イスラエル、イランが支援するフーシ派が貨物船乗っ取りと発表
イスラエル政府は19日、フーシ派が紅海で貨物船を乗っ取ったと発表した。フーシ派はイランが後ろ盾となっている。イスラエル首相府によると、この貨物船は英企業が所有し、日本企業が運航。英日の企業名は明らかにしていない。
イスラエル軍、シファ病院の地下にトンネル発見と発表
イスラエル軍はシファ病院の地下に深さ10メートル、長さ55メートルの要塞化されたトンネルを発見したと発表した。
トンネルは、爆破に強く、銃撃用の穴が付いたドアにつながっている。この種のドアは、ハマスの司令部やハマスが所有する地下資産へのイスラエル軍侵入を阻止するためのものだと、同軍は主張。
人質解放の合意は近づいている-バイデン大統領側近
ファイナー米大統領副補佐官は、10月7日の攻撃で連れ去られた人質の解放に向けたハマスとの合意はこれまでで最も近い可能性があり、ガザ地区での数日間の戦闘休止が要件になると述べた。
人質解放と戦闘休止で暫定合意との報道、米政府は否定
イスラエルとハマスは、5日間の戦闘休止と引き換えに、パレスチナ自治区ガザで人質となっている数十人の女性と子どもを解放することで暫定合意したと米紙ワシントン・ポストが報じた。
この報道に関する質問に対し、米国家安全保障会議のワトソン報道官は、「まだ合意に達していないが、われわれはそれに向け懸命に取り組んでいる」とコメントした。
約2500人がシファ病院から退避-OCHA
国連人道問題調整室(OCHA)によると、ガザ北部のシファ病院から18日、避難民約2500人が患者やスタッフと共に立ち退いた。これに先立ち、イスラエル軍は病院からの退避を命じていた。同軍は病院施設内での軍事作戦を4日連続で行った。
OCHAによれば、エジプトからガザに同日、約12万3000リットルの燃料が搬入された。イスラエルが搬入を認めたのは1日当たり約7万リットルで、「必要不可欠な人道作戦に要する最低量を大きく下回る」という。
シファ病院の患者、非常に厳しい状態-WHOチーム
ガザ最大のシファ病院を訪問した世界保健機関(WHO)のチームによれば、もはや「実質的に」病院として機能しておらず、「極めて危機的な状態」にある乳児32人を含む291人の患者が取り残されている。患者の大半は切断、やけど、脊椎外傷などの戦傷を負っている。
報道資料によると、同チームは病院に1時間だけ立ち入ることを認められ、入り口には80人の遺体を埋葬したと見られる墓地もあったという。
バイデン氏、ガザ戦闘終結後の枠組みで提案
バイデン米大統領は18日のワシントン・ポスト紙への寄稿で、戦闘終結後のガザの枠組みについて提案を示した。イスラエルがガザを再占領しないことや、「再活性化されたパレスチナ自治政府」による統一的な統治、暫定的な安全保障体制を含む復興の取り組みなどから成る。
「まずは、ガザが再びテロの舞台として使われてはならない」とし、「ガザからのパレスチナ人の強制移住や再占領、包囲、封鎖、領土の縮小はあってはならない」と強調した。
イスラエルに対し、ヨルダン川西岸でパレスチナ人を攻撃する「過激派」への米国のビザ発給禁止を警告した。
ガザ北部の学校に攻撃
ガザ地区北部で国連機関が運営する学校がイスラエル軍の攻撃を受け、約200人が死傷したと、ハマス運営のメディアオフィスが明らかにした。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のラザリニ事務局長は、数千人が避難しているガザ北部の学校が数回にわたって攻撃された悲惨な映像が届いたと投稿した。
原題:Israel Latest: Military Says Video Shows Tunnel Under Hospital、Israel Latest: Focus Turns to Gaza’s South in Next Stage of War(抜粋)
(c)2023 Bloomberg L.P.
Onur Ant
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