Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/2ea61b8299e6976110d9e50bbd72a7609130ac4f
出入国在留管理庁が公表しているデータによると、2022年末での在留外国人数は300万人を超え、10年前の200万人から100万人増加した。山口県周南地域も例外ではなく、人口減少の一方で外国人は1千人近く増え、地域の活力維持の一翼を担っている。 各市の担当課によると、2023年9月末時点の総人口と外国人数は、周南市が13万6,516人に対し1,653人で構成比は1.2%。下松市は5万6831人に対し745人で1.3%、光市が4万9,005人に対し515人の1.1%で、各市ともほぼ同じ割合となっている。 2013年3月末の数値では、周南市が15万383人に対し1216人で0.8%。下松市が5万6,212人に対し303人で0.5%、光市が5万3,525人に対し312人で0.6%。10年前との比較で、各市とも外国人数が増え、比率が上がっている。 周南と光の2市は人口がそれぞれ1万3,800人、4,500人減少する一方で、外国人が430人、200人増加。下松市は600人以上増えた人口のうち、7割以上の440人を外国人が占め、周南市の増加数を少し上回った。 日本全体をみると、総人口1億2475万人(総務省データ、2023年1月1日現在)に対し在留外国人数307万人(出入国管理庁データ、2022年12月末現在)の比率は2.4%。全国との比較では、周南3市の外国人比率は低い傾向を示した。
45か国と共存共栄
9月末現在の参考数値として各市担当課が示した国籍別人数では、周南市はベトナムが最も多く431人。韓国・朝鮮が367人、フィリピンが213人、ネパールが213人、中国が170人と続いた。2013年3月末時点でベトナムは35人、ネパールは3人にとどまっていて、10年間で大幅に増加している。 下松市は、フィリピンが最多の160人で、10年前から120人増加した。次いで、ベトナムが158人、中国が124人、韓国・朝鮮が96人、インドネシアが59人となっている。ネパールがこれらに続く50人となっている。 光市は韓国・朝鮮が156人で最も多い。インドネシアはこれに次ぐ101人で、3市では最多人数となった。上位3番目はベトナムの60人。4番目のミャンマーは46人で、周南市の13人、下松市の2人と比べても存在感を示している。 国籍数では、周南市には42カ国、下松市には29カ国の人々が住む。光市は住民が3人以下の国籍を「その他」で合計し、その数は25人。個別表示と合わせ少なくとも20カ国以上の国籍の人が住む。重複を除けば3市で45カ国の人が暮らしている。 工場や介護施設で働く技能実習生、飲食店やコンビニエンスストアでアルバイトをする留学生など、周南地域でも外国人の姿は日常に溶け込んでいる。同じ時代に同じ場所で暮らす国籍の違う隣人同士が、互いを尊重して交流を深め、長く住み続けて共存共栄を図ることが、地域社会の持続には不可欠だろう。
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