Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/75b3da8490046184a0333cb14a9e456dc37410b2
「韓国には人権がないのですか?彼女たちは獣ではありません」 8日、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に掲載された韓国法務部による未登録滞在移住民の取り締まり映像に、あるタイ男性のコメントがついた。7日午前11時頃、慶尚北道慶州市(キョンジュシ)のある工場で撮ったという説明がついているこの映像には、韓国法務部の男性職員が女性移住労働者の首を絞める場面がそのまま映し出されていた。女性は呼吸が苦しそうに荒い息を吐いていたが、法務部職員は気にもとめなかった。移住労働者に敬語を使わず乱暴な口調で話しもした。 法務部の訓令「出入国事犯取り締まり過程の適法手続きおよび人権保護準則」は、こうした行為を禁止している。準則は取り締まりの過程で外国人などに対して暴言や過酷行為、または差別的言動をしてはならず、女性外国人の取り締まりに備えて原則的に女性職員を含めなければならないと明示している。だが、法務部ははばかりなく過酷行為と差別的言動を行い、男性職員が女性移住労働者を連行した。 この映像は8日、SNSに掲載され、一日でネパール、モンゴル、ミャンマー、ベトナム、インドネシア、タイ、カザフスタンなどアジア各国に広がった。映像を見た人々は「あの男性(法務部職員)は韓国法より上にいる」(カンボジア男性)、「野蛮すぎる」(カンボジア女性)、「不法滞在者に過ぎないのに…ひどすぎるのではないか」(タイ女性)など批判的な反応を示した。この映像は9日午後2時までに再生回数12万回を超え、シェアも約1千回を記録した。 尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権が未登録移住民の取り締まりを強化してから、人権侵害論議が絶えない。法務部は4月、取り締まりの過程で肩を脱臼したネパール人のTさんに対し、治療する代わりに保護所に収容した。同月、体調の悪い3歳の男の子を未登録だという理由でモンゴル人の父親と一緒に外国人保護所に19日間拘禁し、6月には滞在資格のある6歳の男の子までモロッコ出身の母親が未登録だという理由で23日間監禁していた事実が明らかになり批判を受けた。 国外の世論も悪化している。タイのインフルエンサーであり著名なゼリー企業の代表であるワラフォンピヤタンソムシン氏が9月、「今まで10回以上韓国を旅行したにもかかわらず、何の説明も聞けずに拘禁された後に追放された」と主張し、他のタイ人も似た経験を共有しており、韓国旅行の不買運動まで起きたのが代表的だ。タイのセター・タビシン首相まで自ら調査に乗り出したほどに現地世論が悪化している。今回の女性移住労働者取り締まり映像の掲示者が「(法務部の未登録移住民取り締まりで)タイ人とインドネシア人25~30人が捕まった」と明らかにすると、タイ人の間では首が絞められた女性も自国出身ではないかという話が出ている。 韓国法務部はハンギョレに「取り締まり当時、工場では約50人の外国人が逃走を試み、該当の場面では取り締まりの公務員が逃走しようと抵抗する外国人労働者を捕まえるためにやむを得ず数秒間首の部位を捕まえた」とし、「取り締まりに6人の女性職員が参加したが不法滞在の外国人女性が数十人に達し、逃走したり激しく抵抗したためやむを得ず男性職員が一部の女性不法滞在者を取り締まった」と述べた。 イ・ジュンヒ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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