Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/b8e8a9e6e0ebb3d1d1f3620a0340739a74b06709
日本で働く外国人に向けて、「つるつる」や「へとへと」といった日本語のオノマトペ(擬音語や擬態語)を解説したガイド本「絵から音がわかる」が津市の三重県国際交流財団に寄贈された。県内に暮らす技能実習生らの日本語支援に役立てる。 【写真まとめ】高校生も愛を叫んだ ◇雨が「しとしと」、床が「ざらざら」 ガイド本は、NPO法人「国際交流団体未来」(兵庫県)の副理事長で三重県亀山市在住の原正雄さんが考案した。日本に住む外国人を支援する中で、体の痛みを伝えるために、「ずきずき」や「がんがん」という日本語のオノマトペを外国人が理解できたら――と思う場面が多くあったことがきっかけ。また、技能実習生が「がたがた」という機械の異常音が理解できず危ない目に遭う事例もあったという。 原さんらはまず、「大辞林」からオノマトペ100語を選び、動作や感情、物体の状態などに分類した。雨が「しとしと」降る様子や床が「ざらざら」している状態、「わあわあ」と「めそめそ」の泣き方の違いなど、それぞれのオノマトペに応じたイラストを添え、中国、ベトナム、ネパール、インドネシアの計4カ国語で説明。5年掛かりで完成させた。 津市内のスーパーマーケットで働く中国人の万芳(まんほう)さん(29)は「来日して2年。床がつるつるしているよ、と言われても意味が分からなかったけど、イラストを見たら、床がきれいとか、滑りやすいという意味だとすぐに理解できた」と笑顔を見せた。1000冊を作成し、うち200冊を財団に寄付した。NPO法人の上田一彦理事長は「わずかな冊数だが、思う存分活用してほしい」と話した。 三重労働局によると、今年1月に発表された県内の外国人労働者数は約3万1000人。財団によると、県内には日本語教室が37あり、計約1500人が学ぶ。財団は、寄贈されたガイド本を各教室に貸し出したいとしている。【下村恵美】
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