Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/0270fe1a0b6534e5282df53876dabda24d30372c
2016年より、ネパールで35人の子どもたちが暮らす孤児院を運営する竹中俊さん。貧困・環境問題について国内外で講演会などを開催するほか、児童養護施設の支援も行っています。そんな竹中さんに「母って何?」というテーマでお話を伺いました。 【画像】ネパールで孤児院を運営 35人のパパ・竹中俊さんが語る母とは 「満点を取らなくたっていい」
母には「余白」が必要です
35人のパパとしてネパールで孤児院を運営しています。同時に貧困や環境といった社会問題をSNSで発信したり、講演会などで日本全国をめぐったりするなかで、いろんな悩みを耳にします。特に、ひとりで問題を抱えて頑張り過ぎているお母さんが多いんです。 僕も活動を始めた当初、自分が立ち上げたのだから全部ひとりでやるべきだと無理をしていました。でも、できないことばかり。少しずつ人に頼ってみたら、気持ちも運営もすごく楽になりました。これって子育てで頑張っているお母さんたちにも言えますよね。みんな、無理し過ぎ! 僕は、「余白」が大切だと思うんです。僕の孤児院でも、仕事を抱えすぎて精神的に不調をきたしたスタッフがいたのですが、そうすると子どもたちも不安定になってしまうんですよ。子どものためを思うなら、まず大人がゆとりを持つことが大事だと痛感しました。 そのためには、周囲を頼ったり多少手を抜いたりすることも必要です。できないと言って自分を責めちゃうくらいなら、それは頑張るべきことじゃない。満点を取らなくたっていい。 母って誰かが作り出したカテゴリーの一つであって、人それぞれのカタチがある。極端に言えば、いつも近くにいる存在、それだけでいい。だって、親がいなくても逞しく成長していく子たちの姿を、僕はたくさん目にしていますから。 正直、僕には35人のパパという自覚はなく、斜め上の存在のお兄ちゃんといった感覚が近いです。この「斜め上の存在」が必要だと考えています。親でも先生でもない、ちょっと喋れる人の存在が、子どもたちの視野を広げてくれる。 僕の実家は居酒屋で、僕にとってはアルバイトのお兄ちゃんや常連さんたちがそうでした。自分たちのコミュニティのなかでそういう人を持てると、子どもたちも楽しいし、親も少し楽になって、時間や心の余白につながっていくはずだと思います。(談) ●竹中さんの活動の様子 竹中さんがネパールで運営する施設では、現在35名の子どもたちが生活をともにしており日本からの支援も可能。また、日本全国をめぐる「お話会」は400回以上に。活動の様子はInstagram(@takenakashun)、YouTube(@shuntakenaka)などからチェック。 竹中 俊(たけなか・しゅん)さん 社会活動家 1996年生まれ。2016年よりネパールで孤児院を運営。貧困・環境問題について国内外で講演会などを開催するほか、児童養護施設の支援も行う。
Ritsuko Oshima(Giraffe)
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