Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/e4f256ca26de1cd5bcddec3c38d073822df7ca48
立憲民主党の小沢一郎・衆議院議員(80)によると、「嘘が背広を着て歩いているようなもの」だそうだ。山際大志郎・経済再生担当相(54)が統一教会(現・世界平和統一家庭連合)と密接な関係にある問題は、有権者の憤りが依然として強い。 【秘蔵写真】10代の頃の広末涼子。ファッションショーにショートパンツ姿で登場。舞台には宇宙人ルックで出演。堂本剛との貴重なツーショットもある。 ***
山際氏に対する逆風が沈静化する気配は全く感じられない。そして永田町では、山際氏の“対立候補”に注目が集まっているという。 10月5日、共同通信(電子版)は「地方議員も教団関係断絶と首相 国会代表質問、山際氏の更迭否定」の記事を配信し、YAHOO! ニュースのトピックスにも転載された。 野党側は山際氏の大臣更迭を求めたが、岸田文雄首相(65)はこれを拒否した。 具体的な投稿は割愛するが、Twitterには山際氏や岸田首相に対する批判のコメントが数多く書き込まれた。 要するに有権者は、山際氏のことを全く信用していないのだ。その理由は、説明責任を果たしていないからだろう。担当記者が言う。 「8月10日に行われた内閣改造で、統一教会との関係を認めた7人の閣僚は交代となりました。しかし山際氏は、25日の記者会見で初めて、ネパールなどで開かれた関連団体のイベントに参加していたことを認めたのです。おまけに記者の質問に対し、まるで他人事のような口調で回答しました。これが有権者の怒りを買ったのです」
更なる隠蔽も発覚
会見での「報道を見る限り、出席したと考えるのが自然だ」という人を喰った弁明は話題になった。改めて全文を紹介しておこう。NHKの報道(註1)から引用する。 《「当時の資料が発見できず、私自身も明確に覚えていなかったので『出席を確認できなかった』と答えていたが、報道を見る限り、出席したと考えるのが自然だ」》 自民党と統一教会の癒着が次々と発覚し、党は議員と統一教会の関係について調査を実施、9月8日に発表した。だが山際氏は、党の調査で全貌を明らかにしなかったため、その後も“癒着”に関する報道が相次いだ。 「10月には、韓鶴子[ハン・ハクチャ]総裁(79)との関係を隠していたことも明るみになりました。2018年に行われた関連イベントに参加していたことを公表せず、そこで韓総裁と会ったことも伏せていたのです。今月3日の会見で、ようやく事実関係を認めました」(同・記者) 絵に描いたような“後出しジャンケン”が連続したことで、小沢氏は3日に事務所のTwitterを更新。「嘘が背広を着て歩いている」と揶揄したというわけだ。
選挙に弱い理由
「弁護士やジャーナリストといった統一教会ウォッチャーは異口同音に、『落選経験などのある選挙に弱い自民党議員は、統一教会と癒着する傾向がある』と指摘しています。実際、山際氏は、選挙に弱いことで知られています」(同・記者) 山際氏の選挙区は神奈川18区。03年の衆議院選挙に初出馬し、これまで計7回の選挙のうち、選挙区での当選は5回、重複立候補した比例区での復活当選が1回、落選も1回経験している。確かに連戦連勝というような選挙に強い政治家ではないことが分かる。 なぜ山際氏は選挙に弱いのか、その謎に迫った記事がある。デイリー新潮が9月7日に配信した、「山際大臣の事務所に『最近も信者が出入り』 自宅でのバーベキューに近隣住民は『宗教じゃないかと気味が悪い』」だ(註2)。 「神奈川18区は、川崎市の一部が選挙区です。山際氏は選挙区内に2階建ての一戸建てを新築しましたが、週刊新潮の取材で、表札には秘書が経営する会社名が書かれていたことが明らかになりました。更に、近隣の住民は『ここはずっと空き家』と指摘し、かつて秘書が『先生は都内の議員宿舎、奥さんとお子さんは埼玉に住んでいます』と説明したことを証言したのです」(同・記者)
週末は埼玉
選挙区に居住実態がないだけでも大問題だが、そんな態度で選挙に強いはずはないだろう。 「普通の国会議員は、週末になると選挙区に帰り、後援会の関係者や地元の有権者と交流を持ちます。週刊新潮の記事には書かれていませんが、山際氏は週末になると、選挙区のある川崎市ではなく、奥さんと子供が住んでいる埼玉に帰ってしまうのだそうです。そんな具合ですから落選を経験しているわけですし、統一教会に頼らざるを得なかったのでしょう」(同・記者) 選挙に弱い山際氏の対立候補は、17年の総選挙以降は、立憲民主党の三村和也・元衆議院議員(47)だ。山際氏の問題が報道されるたびに、関係者の間では三村氏に対する関心が高まっているという。 「三村さんは東大法学部から通産省(現・経済産業省)に進んだ元官僚です。旧民主党が政権交代を成し遂げた2009年の総選挙で、神奈川2区から初出馬しました。菅義偉元首相(73)に548票差にまで迫り、比例復活を果たして大きく注目されました。ところが、12年の総選挙では比例復活も果たせず落選。14年は神奈川6区、17年は神奈川18区に鞍替えしましたが、リベンジは果たせませんでした」(同・記者)
いとこは広末涼子
21年の衆議院選挙で、山際氏は約12万票を獲得したが、三村氏は約9万票にとどまった。だが、立憲民主党は次の選挙には期待を寄せているようだ。関係者が語る。 「前回の総選挙では日本維新の会から新人が立候補し、約4万1000票を集めました。三村さんの票と足すと13万1000票となります。もともと存在する“反自民票”に、山際さんに対する批判票が上乗せされるわけですから、三村さんが当選する可能性は充分にあると考えています」 三村氏には意外な“セールスポイント”もある。あまり知られていないが、彼のいとこは女優の広末涼子(42)なのだ。 「広末さんが高校生だった時、三村さんの家に下宿し、彼が家庭教師役を務めていた。このエピソードは、公式サイトでも披露しています。前回の総選挙では、広末さんから応援メッセージも届きました。次の選挙は、統一教会とズブズブの関係にある現職に、広末さんのいとこである元職が挑戦するという構図になるわけです。風が三村さんに向かって吹いてきた印象を持ちます」(同・関係者) 三村氏は次も神奈川18区からの出馬を希望しているようだが、まだ立憲民主党は正式には決めていない。
10増10減
「神奈川県は10増10減の対象となっており、選挙区が2つ増える予定です。そのため、候補者を調整する必要があり、推移を見守っている状態です。現状の18区は、しっかり選挙活動を行えば、確実に立民が議席を取れると見ています」(同・関係者) デイリー新潮は三村氏に取材を申し込んだが、「現時点でお話できることは何もありません」との返答だった。 註1:旧統一教会問題 山際経済再生相 ネパールなどでの関連団体イベントへの参加認める(NHKニュース・8月25日) 註2:元記事は週刊新潮の2022年9月8日号に掲載
デイリー新潮編集部
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