Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/4afc946e85d172f8b97f14ad27590c9ca4dabdf9
山際大志郎経済再生担当相(54)=神奈川18区=が24日、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)を巡る問題を受け、辞任した。岸田文雄首相(65)と首相官邸で会い、辞表を提出して受理された。事実上の更迭となる。首相は後任を25日に発表すると記者団に語った。 昨年10月の岸田内閣発足後、不祥事による閣僚の辞任は初めて。教団との問題が追及され、政権支持率が低迷する中、さらなる打撃を受けた形となった。 岸田氏と面会後に取材に応じた山際氏は、「政権に迷惑をかけた。国会審議に障らないタイミングにすべきだと思っていた。政府の一員というのは、説明責任を果たすことが必要だ」と説明。教団との関連を報道機関からの指摘を受けて認める“後出し”については、年ごとに会合などの資料を廃棄するとした上で、「自分自身で、過去の出来事を調べられない。後追いの説明になってしまった」と語った。「法に触れるようなことをやってきたわけではない」と、議員辞職は否定した。 山際氏は安倍晋三元首相の銃撃死事件後に教団に焦点が当たる中、8月10日の内閣改造直前の記者会見で、2013年に関連団体に会費を支出していたことを初めて認めた。だが、その日に経済再生担当相の続投が決定。その後、報道などで続々と教団との接点が判明した。 野党から教団との接点を追及された際には答弁に窮する場面も目立ち、「記憶がない」「資料がない」などと迷走。16年にネパールで開かれた教団関連団体のイベント出席を報じられると、「報道を見る限り、出席したと考えるのが自然だ」と回答した。曖昧な対応の繰り返しに「辞任は不可避」との見方が広がり、“瀬戸際大臣”と揶揄(やゆ)する声も上がっていた。 ◆山際経済再生担当相の旧統一教会問題に関する経緯 ▼8月2日 2013年に関連団体に会費を支払ったか問われ「お答えは控えたい」と説明せず ▼10日 18年に関連団体のイベントへの出席と会費の支出を認めるも、同日の内閣改造で経済再生担当相に留任 ▼25日 16年にネパールで開催された関連団体の国際会議への出席について「報道を見る限り出席したと考えるのが自然だ」と発言 ▼9月20日 18年に開かれた教団主催の会合に出席したことを認める ▼30日 11年にナイジェリアで開かれた教団関連の国際会議を傍聴したことを認める ▼10月3日 18年の会合で教団トップの韓鶴子総裁と対面したと説明し、「こんにちは、ぐらいのことは言ったかもしれない」 ▼18日 衆院予算委で自身と教団との接点に関し「これから新しい事実が出てくる可能性がある」と答弁 ▼21日 韓総裁と19年に愛知県内で集合写真を撮影したと明らかに ▼24日 経済再生担当相を辞任
報知新聞社
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