Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/2d66b169bb50d7995998bf6766e9f322c1d55a66
山際大志郎経済再生相(54)(衆院神奈川18区、当選6回)は24日、「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)との関係が相次いで判明した問題の責任を取って岸田首相に辞表を提出し、受理された。事実上の更迭とみられる。首相は25日に後任を発表し、同日夕に認証式を行う考えを明らかにした。
政府は24日夜、山際氏の辞任を持ち回りの閣議で決定した。2021年10月の岸田内閣発足後、閣僚を含む政務三役の辞任は初めて。山際氏は、首相が最優先課題に掲げる経済の立て直しを担っており、支持率が続落する岸田内閣の政権運営に大きな打撃となるのは確実だ。
首相は辞表の受理後、首相官邸で記者団に「経済対策や旧統一教会問題といった重要な課題に専念することから、(辞任の)申し出を了とした」と説明した。「任命責任は当然、感じている」とも語った。
山際氏は、8月の内閣改造で留任した後、旧統一教会との接点が報道など外部の指摘で次々と明らかになった。ただ、山際氏は指摘された事実を追認するだけで自ら積極的に調査する姿勢を見せず、国会審議でも「記憶にない」などと答弁していた。
野党は連日、首相に更迭を要求しており、首相も山際氏は説明責任が果たせていないと判断したとみられる。
旧統一教会と山際氏との関係を巡っては、関連会合への出席などでネパールやナイジェリアを訪れたことが明らかになったことに加え、同連合トップの韓鶴子総裁との接点も判明している。18年には韓氏と接触してあいさつを交わしたほか、19年には愛知県内で集合写真に納まっていた。関連団体幹部を国政報告会や街頭演説に招待していたことなども分かっている。
山際氏は24日、首相官邸で記者団に「深く反省している」と述べた。
山際氏は自民党の麻生派に所属し、甘利明・前幹事長に近い。昨年10月の岸田内閣発足時に初入閣した。首相肝いりの「新しい資本主義」やスタートアップ(新興企業)支援、全世代型社会保障改革に加え、新型コロナウイルス対策などを担当していた。
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