Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/1066fa9db74baedea5a233b51635bcfa60d682d7
配信、ヤフーニュースより
今月25日から那覇と台北を結ぶ中華航空の定期便がおよそ2年7か月ぶりに再開され、アジアへのスピーディな貨物の輸送が期待されます。 さらに、コロナ禍で”ゼロ”が続いてきた外国人観光客の受け入れも再開されます。久しぶりに受け入れを再開することとなるホテル側の取り組みや課題を取材しました― 【写真を見る】中華航空の那覇-台北線など、国際定期便が今月再開 どうなる人とモノの動き 屋良歩キャスター 「今、那覇空港に中華航空の貨物専用便が到着しました。これから毎日、運航することで、沖縄の国際物流ハブとしての重要性に期待がかかります」 ヤマト運輸 経営戦略部 下簗亮一さん 「我々もいち早く沖縄に国際線便を復活させたいという思いから、中華航空はもとよりANA、JALさんも提携し皆で沖縄からの国際線便を復活させようという取り組みを行ってきた」 この日行われたのは、那覇と台北を結ぶ中華航空の定期便の再開に向け、貨物の輸送の3回目のトライアル運行。今月25日からはいよいよ観光客も乗せての運航も始まります。 毎日1往復の運航が実現することで、沖縄の立地をいかし、県の内外の生鮮食品など、東京を経由せざるを得なかったアジアへの輸送が、8時間から14時間、短縮され、空輸コストの軽減につながるということです。 ヤマト運輸 梅津克彦 執行役員 「好きな言葉で、万国津梁という言葉、地政学、やはりその部分は沖縄でしかできない。東南アジアから見ると、日本の最初の入り口って、ゲートウェイっていうのは、沖縄なんですよね。やはりこの地の利を生かして、コロナでこういう状況なんですけど、続けていくということが今回の大きなミソで、沖縄県、弊社、中華航空さんあって初めてできるものだと思っています」 中華航空 沖縄支店 岡野真 旅客営業部長 「来る25日、心の底から待ち望んでいた再開となります。今後このフライトが、ゴールではなくてスタートとして、アフターコロナ、沖縄県を盛り上げていくエアラインという自負のもと更なるネットワーク再構築に努めてまいりますのでよろしくお願いします」 さらに、県産品の販路の拡大にも。香港で人気の島野菜、紅イモもその1つ。沖から直接、台湾へいくことで、アジアへ鮮度を保ちながら運ぶことができます 定期便の再開で、青果物を扱う、事業者はー サニー沖縄 青果物卸売事業部 照喜名辰徳 営業部次長 「紅芋自体はアジアでかなり人気の商品ですし、切った時に色鮮やかな炒め物とかにも好まれていて、それをもっとたくさん出していければなと思っています。(これまで)経由して、着いた時の着荷状態とかを毎回、心配してたんですけど、今後、直接行けるってことで、より良い商品が提供できるんじゃないかという思いはあります」 貨物もさることながら、さらに期待されるのが、外国人観光客です。国内の観光客が徐々に増え、人材の確保が課題となっている県内のホテル。 那覇市牧志の創業17年のシティホテル「パームロイヤルNAHA」ではアフターコロナを見据え、中国語、英語、日本語が話せる香港人やネパール人などのスタッフを、3年ぶりに、新たに採用。今後も、外国人スタッフを増やすとしています。 パームロイヤル 高倉直久 総支配人 「非常事態宣言が発令された時は本当に何百件ていうキャンセルを受けて、稼働率も20パーセント以下っていう状況がずっと続いておりましたので、そこが一番苦しかったですね。やはりコロナ禍で(退職し)観光業自体を離れて、別の業種に就職された方が多いという風に聞いておりますので、そういう方々を呼び戻すっていうことが、いま難しい課題でございまして、ホテル業で働くやりがいとか、働き甲斐とかそういったのを見直しを図って、人気のある職種にしていかないといけないなという課題がございます」 台湾人出身のスタッフ 林さん。フロントスタッフとして採用されてすぐに、コロナ禍となってしまいました。今は、フロントの事務作業を平行していますが、近く、接客中心の業務に戻ります。 パームロイヤルNAHA フロント 林さん 「もし、もっともっと台湾の客さんが来ましたら、ちょっと親切感。私、台湾人だから台湾のお客さんが来るならうれしいというのと、他のスタッフと一緒に中国語、英語の勉強をしたらもっともっと沖縄の楽しめるところと、色々きれいなところを紹介したい。楽しみです」 今後、林さんを中心に中華圏向けのSNSの発信や宿泊券が当たるキャンペーンを再開し、外国人観光客の取り込みに力を入れていきたいとしています。 およそ2年7カ月ぶりに国際定期便が再開し、今後増えていく外国人観光客。アフターコロナを見据えた、県側のインバウンド対策の強化が急務となっています。 【記者MEMO】 取材したパームロイヤルでは、現在、今月、来月のホテルの稼働率が90%を超える見込みだということで、人材の確保が急がれる。 また那覇市のホテルを中心に20件以上電話取材したところ、人出不足が深刻なホテルが多く、中にはコロナ前に比べ、3分の1近く従業員が減ったところもあり、外国人観光客対応の前に、まずは人材の確保が第一優先と話していました。 今月16日には香港エクスプレスの定期便再開、28日には新たに台湾のスターラックスの運航もスタートしますので、ますます受け入れ側の対応が気になるところです。
琉球放送
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