Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/84fadcb94b109749c1c516d1acc2300d7c6cc009
在インド日本大使館は、ブータンの首都ティンプーで15~18日に「ブータン日本週間2022」を開いた。今年は、「日本・南西アジア交流年」に当たり、この一環として、国際交流基金ニューデリー日本文化センター、国際協力機構(JICA)ブータン事務所と共催した。 15日はティンプーのランドマークとなっているクロックタワースクエア(時計塔広場)で開会式が行われた。地元市民が見守る中、ブータン空手協会が空手のデモンストレーションを披露した。 また、ティンプーの私立ペルキルスクール(小中学校)の児童・生徒が日本の人気漫画「NARUTO(ナルト)」の楽曲を演奏し、交流を深めた。 会場では、JICAブータン事務所などが折り紙やけん玉、浴衣の着付けを体験できる日本文化紹介ブースを設営。和太鼓や三味線といった和楽器の演奏も映像で紹介したほか、JICAの温帯果樹振興プロジェクトによる産品の展示・試食のコーナーも設けた。 17日には、日本政府が草の根文化無償資金協力で建設を支援したブータン柔道場でスポーツイベントが開催され、ブータン柔道協会がティンプー市内の小学校の児童・生徒ら約80人を対象に柔道のデモンストレーションを行ったほか、体験教室を開いた。 15~16日には新海誠監督のアニメ映画4作品を上映する「ミニ・日本アニメ映画祭」を開催。初日はティンプーのクロックタワースクエア、2日目は同市内の映画館で上映した。17日以降は、ティンプーの学校を対象に、国際交流基金ニューデリー事務所が日本文化・日本語のワークショップイベントを開いた。 ■農業でも日本の力 日本は今年、南西アジア7カ国(インド、ブータン、バングラデシュ、モルディブ、ネパール、パキスタン、スリランカ)とそれぞれに節目となる「周年」を迎える。ブータンとは、同国の農業支援に尽力した西岡京治氏の没後30年に当たるほか、日本青年海外協力隊(JOCV)派遣取極(とりきめ)締結から35年を迎える。 故西岡氏は、1964年に海外技術協力事業団(現JICA)から農業指導者として派遣され、日本の野菜・果実の栽培や養蚕の技術を普及。80年には前国王から外国人として初めて、爵位「ダショー(最高の人)」を受けた。 ■Tシャツやプロテイン飲料の供与も 開会式では、ブータン柔道協会に対し、支援物資の供与式も開かれた。同協会の初代コーチとして、柔道の総本山の講道館(東京都文京区)から派遣された山崎道洋氏が支援を検討し、同氏と縁がある漫画「キン肉マン」のプロダクションが協力。原作者のゆでたまご(嶋田隆司氏と中井義則氏の共同ペンネーム)がキン肉マンが描かれたTシャツを64枚贈与した。 また、米国のプロテイン製造・販売を手がけるエクステンドがブータン柔道協会にプロテイン飲料を供与した。物資の輸送費は講道館にゆかりのある神戸ブータン友好協会が支援した。
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