Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/4786a96af244a01e01d6c87d3c61910d04dd740f
10月18日の大阪・ミナミ。入国規制が緩和され外国人の賑わいが戻りつつありますが、皆さん日本のお土産にどんなものを…。 香港から来た人: 「子供たち用に日本っぽい服を買いました」 ドイツから来た人: 「キットカットは持って帰りたい。色んな味があって素晴らしい、全部持っていけるかわからない。もうスーツケースにスペースがないので」 オーストラリアから来た人: 「抹茶を持って帰りたい。酒、抹茶パウダー、梅干しを持って帰りたい」 持って帰るお土産も色々ですが、一方で日本にお土産を持ってくる外国人も。そのお土産をめぐり空港ではトラブルが…。 <検疫官> 「これダメね、絶対ダメ。牛肉は日本に持ち込むことはできません」 豚肉や、ラクダの肉、日本ではあまりみられない果物まで…。肉や生野菜、果物など、持ち込めない食料品と知らず日本にやってくる外国人が後を絶たないのです。 中国から来た女性が、何重にも包んだ袋に入れていたのは、自家製の巨大ソーセージ。持ってきた20種類以上、計9キロもの肉が全て廃棄されることになりました。 <検疫官> 「お肉とか持ってきちゃいけないってことは知らなかった?」 <中国から来た女性> 「知ってるんだったら持ってくると思う?これいくら買ってると思うの?1カ月の給料で買ってきてるんだよ」 <検疫官> 「今日は量が多かったから我々の方から警告書を発行します」 バングラデシュからの男性が持ってきたのは故郷の味・カレーですが、中に入っている牛肉が持ち込み禁止に。 バングラデシュから来た男性: 「めちゃ美味しいです。私のやつはお母さんが作った。お母さんの手の味です」 母の思いが込められた料理も国境を越えることは出来ませんでした。 一方、ネパールから来た女性のカバンの中には、ヤシの実が…。 ネパールから来た女性: 「神様の…いつも毎日仕事行くときとか帰ってきた時、神様の写真の前にヤシの実置いていつもお祈りする。日本に売ってないからネパールから持ってきた」 ヤシの実のほかにマンゴーも…。 <検疫官> 「フレッシュなものは植物検疫証明書というもの、ネパールで発行した証明書がないと持ってこられないです」 そんな空港で外国人が持ち込む多くの荷物の中から禁止品を見つけるために活躍しているのが検疫探知犬。怪しいと感じたら『おすわり』。この日も持ち込み禁止のクルミを見事発見しました。 持ち込み禁止の食べ物を没収されるのは日本に来る外国人だけではありません。 日本人の女性: 「父がマンゴスチンたんまり買ったのを丸ごと全部取られてしまった」 実家が中国の女性: 「おじいちゃんが育てたキュウリを持って帰りたくて、引っかかりました。結構どっさり、でも全部カポっと取られて、全部食べられないから(空港で)一本くらい食べた」 また海外旅行で悲しい土産話も…。 女性: 「オーストラリアで、東京バナナをお土産で持って行ったのに没収されたって言うのは聞きました。バナナ味がダメらしい? 国によっては厳しいみたいですね」 “ちょっと待った!そのお土産はダメ”とならないために…。知っておきたい、持ち込み禁止の食料品のルールについて、菊地幸夫弁護士に伺います。 菊地弁護士: 「家畜伝染病予防法だと、持ち込み禁止品として肉類、ビーフジャーキー、生卵、ハムなどが挙げられます。例えば病原菌などがついていたら持ち込まれると困るということです。また果物、野菜、穀類、切り花などにも害虫が付いている場合がありますので、こちらは植物防疫法で輸入が禁じられています。 万が一こういう物が日本に入って来てしまうと、牛や豚の殺処分が必要になったり、農作物に甚大な被害が及びかねなかったりするということで、禁止されています。ですから検疫所で『申し訳ありませんが…』と言われたら、残念ですが廃棄処分にご同意いただければと思います」 ――2020年7月には、家畜伝染病予防法が改正され、空港検疫の対策や罰則などが強化されたそうですね? 菊地弁護士: 「違法な畜産物の持ち込みをすると、これまでは懲役3年以下または罰金100万円以下だったのが、罰金の方が300万円までになりました。法人は5000万円以下です。やっぱりインバウンドが増加したことの影響などもあるかと思います。 持ち出し国の検疫証明書というものを持って来れば、我が国に入れられる物もありますので、農林水産省のHPなどでお調べいただけたらと思います」 ――海外に行く時に、持って行っていいのか…という物についてはいかがでしょう? 菊地弁護士: 「世界のルールは色々で、理由も色々です。サッカーのワールドカップが近いカタールなど、イスラム圏の国々はアルコール類の持ち込みが禁止という国が多いのでご注意いただければと思います。 それからシンガポール。ゴミを街なかに捨てたら処罰されるということで有名ですが、チューインガムが禁止されています。国内で製造・販売もしていないため、引っかかるそうです。 ニュージーランドは、全ての食品について、入国時にまず申告カードに記入して申告してくださいとなっています。申告しないで持ち込むと、すぐ罰金ということもあり、非常に厳しいです。罰金は日本円で3万円位なので気を付けてください」 (関西テレビ10月19日放送『報道ランナー』内「菊地弁護士のニュースジャッジ」より)
カンテレ
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