Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/ea27153929ea3b5be5e351a4dccc846b2eeeea58
配信、ヤフーニュースより
◇記者コラム「蒼番」
親善試合のカナダ戦が開催されたドバイからドーハに戻ってくると、明らかに「W杯ムード」が高まっていた。空港や街中、地下鉄には各国代表チームのユニホームを着たサポーターがすでにお祭り騒ぎ。太鼓をたたきながら、まるで大名行列のように大勢で練り歩くメキシコ人たちの姿もあった。
市街地での取材を終え、日本代表の練習場に向かおうと、配車アプリを使ってタクシーに乗った。運転手の名前は「イエナガ・ナサルルさん」。家長? えっ? イエナガ? 聞けば、ネパールからの出稼ぎ労働者だった。
「日本にはあなたと同じラストネームで、家長昭博というとても優秀なサッカー選手がいるんだ」
「本当か? 日本にもイエナガがいるのか! W杯には出るのか? まあ、チケット代が月給ほど高くて、見に行けないけどな」
カタールで働く人の多くはインド、ネパール、バングラデシュからの出稼ぎ労働者たち。華やかな大会の裏側で、ちょっと複雑な気持ちにさせられた。(松岡祐司)
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