2022年12月13日火曜日

与党優勢か、無所属伸長焦点 ネパール下院選、投票実施

 Source:https://www.jiji.com/jc/article?k=2022112000209&g=int

2022年11月21日06時56分、Googleニュースより

20日、ネパール西部ダデルドゥラで、下院選の投票を行うデウバ首相(首相府提供)

20日、ネパール西部ダデルドゥラで、下院選の投票を行うデウバ首相(首相府提供)

  • 20日、カトマンズで、下院選の投票のため並ぶ人々(ロイター時事)
  • ネパールのオリ前首相=2019年6月、ジュネーブ(AFP時事)

 【ニューデリー時事】ネパールで20日、下院(定数275)選の投票が行われた。5月の地方選を制したデウバ首相率いる与党連合が優勢とみられる。ただ、内紛や離合集散を繰り返す既存政党に対する不信感も強い。政治の刷新を訴える無所属候補ら新勢力がどこまで議席を得るかも焦点だ。

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 投票締め切り後に一部開票も始まり、大勢判明には数日以上かかる見通し。20日は州議会選も合わせて実施された。
 選挙戦は、デウバ首相率いる中道、ネパール会議派(NCP)を軸とする与党連合と、オリ前首相が議長を務める左派、統一共産党(UML)を中心とした野党連合の対決が主軸となった。二つの勢力は選挙前の下院でほぼ拮抗(きっこう)していた。
 ネパールは産業基盤が弱く、物価急騰に見舞われている。両勢力が経済対策を競い合い、NCPは公約で毎年25万人の雇用創出を掲げた。対するUMLは同50万人の雇用創出をうたう。
 政治アナリストのビシュヌ・ダハル氏は、農村部では与党連合が有利としつつ「若者は既存政党に満足していない。都市部で生まれた新しい政党や無所属候補に若者が投票する可能性がある」と分析。「今の連立政権にとっては議会任期の5年を全うすることが重要な政治課題」と述べた。
 首都カトマンズで、著名な元テレビ司会者が立ち上げた新党に投票したという学生ニタ・ブダトキさん(25)は「古い政党にうんざりしている。新たな政党が国の病に対し何かしてくれると期待している」と語った。
 新憲法下で初めて実施された前回2017年の下院選は、UMLと共産党毛沢東主義派(毛派)が「左派同盟」を結成し大勝。その後、2党の統合で生まれた与党の内紛を経てオリ政権からデウバ政権に交代した。この間、議会解散が2度宣言されながらいずれも最高裁が無効と判断、議会は事実上機能停止した。

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