2022年12月13日火曜日

ネパールで下院選 印中派が対決、安定政権課題に

 Source:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB201KG0Q2A121C2000000/

【バンコク=共同】ネパールで20日、下院選(275議席)が行われた。親インドのネパール会議派(NCP)を率いるデウバ首相の与党連合と、中国寄りの統一共産党(UML)のオリ前首相を中心とする野党陣営が争う構図で、多数派から首相が選ばれる。最終結果判明には2週間程度かかる見通し。政治混乱を打開し、安定政権をつくれるかが焦点となる。

2017年の前回下院選では、UMLとネパール共産党毛沢東主義派(毛派)でつくる左派連合が勝利。オリ氏が18年に首相に就任した。だが内部の激しい権力闘争の末に連合は分裂。デウバ氏は毛派を取り込む形で多数派を形成し、昨年7月に首相に就任した。

ネパールは新型コロナウイルス感染拡大に伴う観光業低迷や海外出稼ぎ労働者の送金減少が響いて外貨不足に陥り、自動車や電化製品などの輸入を制限する措置を導入している。高いインフレ率にも苦しんでおり、経済立て直しが重い課題だ。

0 件のコメント:

コメントを投稿