Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/0d2e1a10930cb994b7ae74b561243cb16436df3d
中国雲南省 ●羊肉米線(ヤンローミーシェン)
「辺境写真家」栗田哲男氏(51)が活動を始めたきっかけは、会社員時代、中国駐在していた頃中国の奥地へ旅行した際に写真を撮り始めたことだった。以来、アジア各国の「辺境」と呼ばれる地域に強く惹かれ、たびたび足を運び、カメラを向けた。栗田氏にとって、辺境のいちばんの魅力は人と文化だという。 【画像】これは食べたい!!辺境の羊肉米線 「羊肉米線(ヤンローミーシェン)が名物の雲南省紅河ハニ族イ族自治州弥勒(ミルウ)市。そこに、イ族の支系である阿細人が暮らしています。阿細(アシ)人は毎年、『阿細祭火節(ジーホウジェー)』という伝統的な祭りを行います。この祭りは1000年以上の歴史があると言われ、村人総動員で催される。男性も女性も裸になり、全身にペイントして、来年の幸せを祈って踊り回るんです。ビジュアル的にとても強烈で本当にびっくりしました……」 辺境の食べ物もその伝統イベントと同じく、見た目のインパクトが強いものが少なくない。 「辺境では小さいお店が多く、店員と話をして、厨房に入り、作っているところを見せてもらえることもあります。たとえば羊肉米線の調理風景はとてもダイナミック。臭みが心配でしたが、食べてみるとミントとネギの味が利いていて意外にもさっぱりした味わい。大鍋で煮込んだ羊肉はとても香り豊かなんです。調味料を入れて〝味変〟してみたりして、大変美味しくいただきました」(栗田氏) 実際に足を運ぶのは難しいが、掲載した魅惑のご当地料理から辺境の奥深さを実感してほしい。 ◆中国雲南省 ●建水豆腐(ジェンシュイドオフウ) 雲南省紅河ハニ族イ族自治州建水県の名物。きれいな井戸水で作られた豆腐を焼くと皮がしっかりしていて、中身は柔らかい。うまみ調味料などを混ぜた粉唐辛子などをつけて食べる。 ◆中国青海省 ●チュラー ヤクのミルクから作るチベット地域の乾燥チーズ。伝統的な主食の一つであるツァンパ(炒った裸麦の粉を練って食べる「はったい粉」のようなもの)と一緒に食べることが多い。食感はとても硬く、若干の酸味がある。 ◆中国新疆ウイグル自治区 ●カォカワー ウイグルのナンを焼く「トヌル」という窯で焼いたカボチャ。ウイグルは豊富な日差しと一日の寒暖差が激しい気候のおかげで果物が甘いのが有名。カォカワーもスイーツのように甘くておいしい。 ◆インド ●スキュー インド北部ラダックの名物。小麦粉の生地を、両手で擦(こす)って細長くした後、一口サイズにちぎる。炒めた玉ねぎやにんじんなどの野菜、さらにスパイスを加えて煮込む。〝カレー味のすいとん〟と言える。 ◆ネパール ●モモ 蒸し餃子のような料理で、中身は水牛の肉餡。ネパールではヒンドゥー教徒が多く、牛肉を食べないが、水牛は牛とは別と考えられている。味は牛肉とほとんど変わらない。唐辛子の利いたトマトベースのタレにつけて食べる。 ◆スリランカ ●魚料理 胡椒の味が利いていたが、カレー風ではなく、ニンニクやネギ、玉ねぎを加え、魚本来の味を生かしていた。 『FRIDAY』2022年12月23日号より
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