Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/1cf504f405b7f085b43f56ee6561da992c0904fb
■「憤りでいっぱい」「毅然とした外交交渉を」
北朝鮮の弾道ミサイルが渡島大島(渡島管内松前町)の西約200キロの日本の排他的経済水域(EEZ)内に着弾したとのニュースが駆け巡った18日、道内の漁業者からは「安心して沖にいけない」との声が上がり、道民にも不安が広がった。北海道は10月、北朝鮮のミサイル発射で全国瞬時警報システム(Jアラート)の対象となって混乱に見舞われたばかりで、この日も関係機関は情報収集に追われた。 【動画】札幌市電「雪ミク」運行開始 今季テーマは「北海道の冬空」 「すごく迷惑な話だし、操業するにしても不安になる」。この日、松前町近海でホッケ漁の最中だった同町の漁業松谷聡さん(53)は顔をしかめた。北朝鮮の弾道ミサイル発射は今月だけで6回目。松前さくら漁協の堀川英人参事(54)は「憤りでいっぱい」と強調し、「今後もミサイル発射が続けば、警戒心が薄れかねない。慣れないようにしたい」と気を引き締めた。 北朝鮮によるミサイル発射を受けて、各自治体は情報収集を急いだ。鈴木直道知事は出張先の東京から、道民への速やかな情報発信のほか、航空機や船舶の安全確認を職員に指示。午後には政府に対し「毅然(きぜん)とした外交交渉の推進」などを求める緊急要請を行った。
■江差町、LINEや防災行政無線で注意喚起
檜山管内江差町は、国からファクスでミサイル発射の可能性の連絡を受けた後、情報収集の上、LINE(ライン)や防災行政無線で注意喚起した。同町は10月24日にミサイルの上空通過の対応訓練を行ったばかり。町総務課は「今回は上空通過ではなく、手前の海に落ちたが、町民の安全安心のため、今後も積極的に情報を発信する」とした。 今回のミサイルは通常軌道での発射の場合、射程は1万5千キロを超える可能性があった。10月4日には北朝鮮の弾道ミサイルが青森上空を通過し、Jアラートの対象となった道内では公共交通機関に乱れが出た。 今回、北海道沖への着弾が判明し、札幌市では街頭で流れるニュースを不安げに見入る市民もいた。同市豊平区の会社員岩間浩子さん(46)は「日本列島に落ちたわけではないので対岸の火事という気もする。またJアラートの警報が鳴ってもどこに逃げたら良いか分からない」と困惑。函館市でごみ収集・解体業を営むネパール出身のテジ・エンドラさん(36)は「ミサイル発射のニュースを聞き、すぐに函館市内の自宅にいた家族に連絡した。道南に住む外国人も皆不安な気持ちになる」と訴えた。
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