Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/a4cab59c14e1ee17506935ef1360129b3f10be50
カタールW杯は日本時間の21日午前1時に開催国カタールとエクアドルの対戦で幕を開ける。中東での初開催となるが、これまでに浮上した問題も多い。英国のBBCが開催日にその問題を5点、あらためて指摘した。 1)カタール開催決定に伴う腐敗 2010年12月2日にFIFA理事会の投票で2022年のW杯開催地に決定したカタール。しかしFIFAの理事会メンバーの腐敗が伝えられ、波紋を呼んだ。当時のFIFA会長だったゼップ・ブラッター氏は開幕直前となった先週になって、カタールをW杯開催地と決定したことに対し、「失敗だった。悪い選択だった」と発言。カタールが日本、韓国、オーストラリア、アメリカを上回ったFIFA理事会の投票結果を非難した形になった。 2)移民労業者の事故死 W杯開催用スタジアム建設のため、6500人の移民労働者がインド、パキスタン、ネパール、バングラディッシュ、スリランカから集められたが、劣悪な労働環境による事故死の多発が問題視された。カタール政府は、一部の西側メディアによって報じられた死亡者数に間違いがあると主張。2014年から2020年までのスタジアム建設に関わる死者数は37名として、そのうちの3名だけが”作業中の事故死”と発表した。しかしながら、国際労働機関(ILO)は、この数字は”過小”と指摘している。 3)LGBT差別 英国のLGBT支援団体『UKプライド・オルガナイゼーション』はホモセクシャルを違法とするカタールを真っ向から非難。今回のW杯をバーやパブを始め、公共の場所での試合放映をボイコットするよう呼びかけた。また選手もLGBTを支援。しかしその一方でジャンニ・インファンティーノFIFA会長がこうした人権問題に対する批判に対し「西側の偽善」と発言。1時間を費やし、カタールでのW杯開催を擁護した。 4)11月開催 通常の6月から7月の夏開催となると、カタールの気温は50度に達する。11月でも最高気温は32度を記録するが、夕方は22度まで下降。しかしこの11月開催のため、ヨーロッパの主要リーグは中断。そのため今回のW杯は11月20日開催の12月18日閉幕。わずか29日の開催期間となり、出場国16か国で行われた1978年のアルゼンチンW杯に続く短期大会となり、グループ戦も中3日で行われる過酷日程となる。 5)スタジアムは完全禁酒。ファン・パークのビールは1杯2137円 敬虔なイスラム教徒国であるカタールは、大会開催日の2日前となる18日になって、突如としてスタジアム周辺でのビールの販売を取りやめると発表。当初はW杯スポンサーの『バドワイザー』がスタジアム周辺でビールを販売する予定だった。しかしドーハの中心部に設置されたファン・ゾーンでのビールの販売は予定通り。ところがその値段は1パイント(約568ミリリットル)で12ポンド50ペンス。日本円にして2137円もの高額となっている。
報知新聞社
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