Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/d18026ba107209eabc4b85cc976f8f9f264aec43
先天性の病気で身長87・5センチの菊地教恵(みちえ)さん(33)=岡山市南区=と双子の姉・淑恵さん(33)が23日、存命中で世界一身長差が大きい女性の二卵性双生児として、ギネス世界記録に認定された。姉妹の身長差は75・0センチ。教恵さんは「ありのままの自分を認めてもらえたことがうれしい」と喜んでいる。 【写真】ギネス世界記録の認定証を受け取る姉妹はこちら 自宅とつながり、父が住職を務める松寿寺で午後6時過ぎ、公式認定員がこの日3回目となる身長差を測定。朝昼の2回と合わせた平均値として記録が認められた。 生まれつき骨の病気で身長が低い教恵さん。小学生のころから車椅子で外出していたが、容姿をじっと見られたり、陰口を言われたりしているように感じ、人前に出ることが苦痛になっていった。高校卒業後、幼いころから続けていた習い事は続けたものの、自分だけで自由に外出できないもどかしさも募り、自宅で過ごすことが多くなった。 最も身長が低い男性として、2012年にギネス記録に認定されたネパール人がいることを知ったのは10年ほど前。自分にはコンプレックスとなっていた身長の低さを「世界一だ」と発信していることに驚き、勇気をもらった。「人前に出られるようになりたい」。ネイリストを目指して専門店に通うなど外出を増やし、淑恵さんに「いつか双子の身長差世界一の記録を出そう」と打ち明けた。 家族の後押しもあり21年5月には、津山市で開かれた東京五輪聖火リレーのトーチキスに参加。姉と一緒に聖火をつなぎ、メディアの取材を受けた。多くのカメラの前に出た緊張よりも、自分の言葉でインタビューに答えられた満足感が大きかったという。 長年の夢だったギネス記録認定を果たした姉妹は「双子だから達成できた」と互いに感謝。淑恵さんは「家族が誇れる自慢が一つ増えた」、教恵さんは「迷うこともあり時間はかかったが夢を実現できた。これからも挑戦できる何かを探したい」と話している。
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