Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/5501ecff4e31f5bce17666e9a34cf43368a911c6
健康度合いを見るわかりやすい指標のひとつが、「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」で算出できるBMI(ボディマス指数)。そんなBMIの数値をもとに、世界195か国の肥満率が高い国と低い国をランキング形式でまとめたデータが発表された。比較的スリムな人が多いといわれる日本は、何位にランクインしているだろうか? 世界195か国の肥満率一覧
195か国・1億2890万人のBMIの動向
WHOでは、BMIが18.5~25未満は「健康」としており、BMIが25以上は「太りすぎ」、30以上は「肥満」とみなしている。 Our World in Dataが先日発表した内容は、WHO(世界保健機関)のデータをもとに、1975年から2016年における、世界195か国、1億2890万人のBMIの動向を国別にまとめたものだ。その結果、最新の2016年時点で「肥満率が高い国」と「肥満率が低い国」のトップ10が明らかになった。
肥満率が高い国
1位 ナウル(88.5%) 2位 パラオ(85.1%) 3位 クック諸島(84.7%) 4位 マーシャル諸島(83.5%) 5位 ツバル(81.9%) 6位 ニウエ(80.0%) 7位 キリバス(78.7%) 8位 トンガ(78.5%) 9位 サモア(77.6%) 10位 ミクロネシア連邦(75.9%) ※数字はBMIが25以上の「太りすぎ」「肥満」の人の割合 1位になったナウルは、太平洋南西部に位置する島国で、面積は東京都品川区とほぼ同じだ。BMIは25以上の人が88.5%と9割近く、10人に9人が「太りすぎ」または「肥満」という。2位にパラオ、3位にクック諸島、4位にマーシャル諸島と、太平洋に浮かぶ島が上位を占める結果になった。
肥満率が低い国
1位 ベトナム(18.3%) 2位 インド(19.7%) 3位 バングラデシュ(20.0%) 4位 エチオピア(20.9%) 5位 ネパール(21.0%) 6位 東ティモール(21.6%) 7位 カンボジア(21.7%) 8位 東南アジア諸国連合(21.9%) 9位 エリトリア(22.0%) 9位 ニジェール(22.0%) ※数字はBMIが25以上の「太りすぎ」「肥満」の人の割合 最も肥満率が低い国で1位となったのは、ベトナム。次にインド、バングラデシュと続く。ベトナムはBMIが25以上の人の割合が18.3%。つまり、10人に8人は「健康」または「痩せぎみ」に分類されることになる。 欧米諸国も肥満率が高めだ。アメリカは15位(BMI25以上は67.9%)、オーストラリアは25位(同64.5%)、イギリスは30位(同63.7%)といった具合。今回の結果を世界地図に落とし込んだものを見ると、北米と欧州、南米は肥満率が高い国が固まっていることが一目瞭然だ。 一方、気になる日本の結果は、肥満率が少ない国の32位(BMI25以上は27.2%)だった。フィリピン(34位、同27.6%)、韓国(48位、同30.3%)などと、アジアは肥満率が低めであることがわかる。
肥満率が減った国はない
また1975年の調査結果と比較すると、195か国すべてで肥満率が増えていることが判明。例えば、日本は1975年のBMI25以上の割合は14.9%だったが2016年には27.2%まで増えている。アメリカでは1975年は41.0%だったのに、2016年は67.9%まで増加。なかには、30ポイント以上も増加している国もある。つまり、それだけ世界全体で肥満が増えているということだ。 太りすぎや肥満は、さまざまな病気の関連性が高いことがわかっている。日本でも、過去に比べると肥満の割合は着実に増えている。「和食を食べているから」「日本人だから大丈夫」と過信せず、体重管理や健康管理を行った方がいいのかもしれない。
文:佐藤まきこ
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