2023年1月13日金曜日

ネパール新首相に共産党・毛派議長のダハル氏 親中派連合に合流

 Source:https://mainichi.jp/articles/20221226/k00/00m/030/125000c

 

集会に参加するダハル氏=カトマンズで2021年2月10日、ロイター拡大
集会に参加するダハル氏=カトマンズで2021年2月10日、ロイター

 ネパールメディアは25日、バンダリ大統領がネパール共産党毛沢東主義派(毛派)の議長、ダハル氏を新首相に任命したと報じた。与党連合を率いて、11月下旬の下院選で最多議席を獲得したネパール会議派のデウバ総裁が首相を続投するとみられていたが、毛派は与党連合を急きょ離脱。親中派の野党・統一共産党(UML)などの連合に合流した。

 地元紙カトマンズ・ポストによると、ダハル氏がデウバ氏に対して首相の座を求めたが拒否され、与党連合からの離脱につながったとみられている。下院選で毛派は32議席を獲得しており、78議席だったUMLや、そのほかの少数政党の支持を得て過半数の169議席を確保した。ネパールでは短命政権が多く、ダハル氏が政治的な安定を実現できるのか注目される。

 ネパールは中国が主導する巨大経済圏「一帯一路」への参加を表明しているが、隣国インドとの関係も重視するバランス外交を展開してきた。ネパール会議派がインド寄りとされるのに対し、ダハル氏とUMLはいずれも親中派とされ、今後は中国が支援するインフラ整備がより進む可能性がある。【ニューデリー川上珠実】

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