Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/2494f97a2a48be997a615f81bf0cf97b4853efe6
低空を飛行しながら大きく傾いていく乗客乗員72人を乗せた旅客機です。墜落事故を起こした機体、向かっていたのは今月の1日ネパールに開港したばかりの新空港でした。 墜落の直前、旅客機の姿はカメラに捉えられていました。左に旋回してきた旅客機は機体が大きく左側に傾き、最後、画面からは消えますが、翼を見るとほぼ真横になっているように思われます。現場には白い煙が立ち込め、原型をとどめないほど激しく壊れた機体の残骸が散乱しています。 15日、ネパール中部の観光地ポカラで乗客乗員72人が乗った旅客機が墜落しました。航空当局によると、これまでに少なくとも68人の死亡が確認されています。 目撃者:「轟音(ごうおん)が聞こえたので屋上に出たら、たくさん煙が上がっているのが見えました。飛行機事故だと思って、ここまで走ってきました」「歩いている時に飛行機が大きな音を立てたので、振り向くと、竹が倒れていました。友人に飛行機が墜落したと伝えました。大きな爆発音が聞こえました」 墜落したのは、ネパールのイエティ航空691便。首都のカトマンズから西におよそ140キロ離れた中部のポカラへと向かっていました。旅客機が離陸したのは、現地時間の午前10時半すぎ。27分ほどのフライトで到着する予定でした。航空当局によると、午前10時50分にはポカラ空港とも交信しています。ところがその直後、空港近くの渓谷に墜落したのです。 目撃者:「事故が起きたのは10時55分から57分の間です。通報したのは11時ちょうどです。まだ誰も来ていなかったので、バケツで水を掛けました」 着陸直前の大きな傾き、一体、機体に何が起きたのでしょうか。元パイロットが指摘した異変とは。 大きく左に傾いた機体。どのようなことが考えられるのでしょうか。 元全日空機長・樋口文男さん:「急激にこういう形になってしまったのは、十分な速度が無かった、エンジンの出力が足りていなかった。エンジンは双発機で、1つが止まっても残った1つで十分飛行できる設計になっている。慌てなければ飛べます」 目的地のポカラ周辺は山岳地帯で、これまでも度々、航空機の墜落事故が起きています。また、着陸するはずだった空港は今月1日に開港したばかりの新しい空港です。 元全日空機長・樋口文男さん:「有視界飛行で飛ばないと危ない。山が接近している所に下りていきますから、(空港は)オープンして半月。パイロットはこの飛行場を使ったことがあるのかないのか、そういうものも影響すると思う」 旅客機には、インド人やロシア人、韓国人など外国人15人も乗っていましたが、日本人の搭乗は確認されていません。音声などが記録されているブラックボックスは16日に発見、回収されました。今後、解析が進められる方針です。一方、まだ見つかっていない4人の捜索は続けられています。
テレビ朝日
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