「到着する前、飛行機がガタガタ震えた」ネパール旅客機墜落事故 私たちは2週間前、墜落した機体に乗っていた【ネパール・ポカラ】
ネパール中部できのう(15日)、72人が乗った旅客機が墜落する事故がありました。倉敷市に住むネパール・ポカラ出身の男性とともに、男性の里帰りに同行していたRSKの取材班は、先月末に同じ経路でこの旅客機に乗っていました。 【写真を見る】「到着する前、飛行機がガタガタ震えた」ネパール旅客機墜落事故 私たちは2週間前、墜落した機体に乗っていた【ネパール・ポカラ】 (ターパ・ゴダル・ウパカルさん) 「僕らも先月、同じ機体に乗っていたので、本当に危なかったという感じですし、今でもニュース見るだけでも体が震えるぐらいです」 墜落する直前の旅客機です。低空を飛行し、翼が地面と垂直になるほど傾きます。 地元ネパールのメディアなどによりますと、きのう首都カトマンズから中部ポカラに向かっていた「イエティ航空」の旅客機が、墜落・炎上しました。これまでに乗客乗員72人のうち、68人の死亡が確認されています。 事故の2週間ほど前の12月29日、倉敷市在住の会社員・ターパ・ゴダル・ウパカルさんと取材班は、同じルートで、ウパカルさんの故郷に近いポカラに向かうイエティ航空の旅客機に乗りました。 「ヒマラヤ山脈が見えたら最高ですね」 帰国後、映像を確認すると、機体の登録記号は今回の事故で墜落した「9NーANC」だとわかりました。フライトは約30分。離陸はスムーズだったものの、私たちはヒマラヤ山脈が見えた後、フライトの後半で一度大きな揺れを経験しました。 (ターパ・ゴダル・ウパカルさん) 「ポカラに到着する前ですかね。飛行機が震えましたよね。その時に『ガタガタ』という音がした時に、『このまま危ないんじゃないか』というのが、すごく肌感覚で感じました」 今回の事故の原因は分かっていませんが、一般的にネパールの国内線は、海外で使われた後の古い機体が多いといいます。また安全管理が緻密になされていないとの指摘も以前からあります。 (ターパ・ゴダル・ウパカルさん) 「特に日本に住んでいるからこそ思うんですけど、日本だったら安全第一という感じで、どういった現場でも。ネパールはそういった所がまだまだ甘いという感じがする」 「72人の方々の悲しいニュースになっている。自分が生きて帰ってよかったという、その思いにはならない」 山岳地帯が多く、もともと運航に危険が伴いやすいネパール。事故原因の解明と安全の徹底を願うほかありません。
RSK山陽放送
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