Source:https://www.cnn.co.jp/world/35197745.html
裁判所の広報によると、最高裁はソブラジ受刑者の年齢や健康状態を理由に即時釈放を命じ、15日以内に故国へ送還するよう政府に指示した。ソブラジ受刑者は心疾患を患い、心臓手術が必要な状態にあるという。
ソブラジ受刑者は1975年、ネパールのカトマンズ郊外で旅行者2人を殺害した罪で終身刑を言い渡された。しかし同受刑者がかかわったとされる殺人事件の多くは未解決のままとなっている。
フランス統治時代のベトナム・サイゴンに生まれたソブラジ受刑者は、63年にパリで窃盗の罪に問われて服役したのを皮切りに、フランス、ギリシャ、イラン、アフガニスタン、パキスタン、ネパール、インド、タイ、マレーシアなど数多くの国で犯罪を犯したとされる。
各国で何度も脱獄を繰り返し、巧みに捜査網をすり抜けたことから、ヘビを意味する「サーペント」と呼ばれるようになった。
伝記の著者によると、その後、72年~76年にかけて少なくとも12件の殺人にかかわったことを認め、ほかの事件についても関与をほのめかしていたが、追起訴を前に自供を撤回した。ソブラジ受刑者に殺害された犠牲者の本当の数は分かっていない。
ネパールの裁判所は2014年、カナダ人旅行者が殺害された1975年の事件でソブラジ受刑者を有罪とし、禁錮20年を言い渡した。
BBCとネットフリックスの2021年のドラマ「ザ・サーペント」は、ソブラジ受刑者がかかわったとされる殺人事件に基づいている。
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