Source:https://vpoint.jp/world/usa/207942.html
編集局 2021/7/16(金)、GOOGLEニュースより地球だより
ネパールでは、12日に最高裁によりバンダリ大統領の5月の下院解散決定は違憲で無効と判断され、13日午後5時(日本時間午後8時15分)までにデウバ前首相を新首相に指名するよう命じられたことから、同日、下院第2党であるネパール会議派(NC)のデウバ氏が首相指名された。
デウバ首相は、今回で5度目の首相就任となるが、現在の下院(275議席)の議席勢力は、第1党のネパール統一共産党統一マルクス・レーニン主義派(統一共産党)が120議席、第2党のNCが63議席、第3党のネパール共産党毛沢東主義派が53議席、第4党の国民社会主義党が34議席、無所属4議席、空席1となっている。第1党の統一共産党の動向によっては、下院の信任投票で過半数を獲得できず、解散・総選挙となる場合もあり得る。
ネパールでは2015年に民主体制を採る新憲法が制定された。日本においては戦後の新憲法下で第5次内閣まで率いた吉田茂首相がいたが、その吉田首相退陣後の翌年1955年10月に社会党の左派右派統一、11月に自由党と日本民主党が自由民主党を結党する保守合同が起き、保革二大政党時代になった。
ネパールでは、統一共産党とネパール会議派との二大政党体制への移行が加速することも予想される。5回目の登板となったデウバ首相は少数与党の不安があるだけに、その橋渡しの役割に終わるかもしれない。
(T)
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