Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/4e7b9adf40b35d7ce2afbee21ce3efb5d2260866
ワシントン(CNN) 米国務省は6月30日、国民がパスポートを申請する際の手続きを変更し、申請者が性別を自分で選べるようにすると発表した。今後は申請者が選んだ性別が身分証明書に記載された性別と一致しない場合でも、医療証明書の提示は求めない。これでトランスジェンダーの人が、パスポートに記載する性別を変更しやすくなる。 国務省はさらに、パスポート申請用紙の性別欄に「ノンバイナリー」「インターセックス」「ジェンダー・ノンコンフォーミング(既存の性別に適合しない)」の人のための選択肢を付け加える方向で取り組んでいるとした。つまり、いずれは性別の選択が「M(男性)」か「F(女性)」かの二者択一ではなくなる。 ただし、新しい選択肢を付け加える作業は「技術的に複雑なことから、大規模なシステムの更新には時間がかかる」とした。 30日は、LGBTQ(性的少数者)を祝う6月の「プライド月間」の最終日だった。性別の多様性を受け入れるジェンダーインクルーシブのパスポート政策は、カナダ、アルゼンチン、オーストラリア、デンマーク、アイスランド、ネパール、ニュージーランドでも採用されている。 米国のバイデン政権は、LGBTQに対する差別撤廃を目指した政策の変更を相次いで打ち出している。 トランスジェンダー団体の代表も、「正確なパスポートと一貫した身分証明書を持つことは、日常生活に欠かせない」として国務省の発表を歓迎した。 米国では少なくとも20州と首都ワシントンが、州の文書で同様の変更を行っている。
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