Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/8d276d0734fa7e2fb8b8c369f427f5c0bc5f515f
言語の壁などがある県内在住の外国人に、新型コロナウイルスに関する正確な情報をどう伝えるか―。在沖外国人の支援などを手掛ける観光危機管理研究所が24日、那覇市の若狭公民館で県立中部病院の高山義浩医師を講師に招き、外国人を対象としたオンライン勉強会を開催した。 高山医師は外国人特有の感染経路はないが、県内在住の外国人は家族単位ではなく単身者が多いと指摘。友人や知人との触れ合いが重要な生活の一部だと理解を示した上で「マスク着用や消毒の徹底、大人数での食事を避けるなど一定のルールを守ろう」と呼び掛けた。 講話の内容は同公民館からライブ配信された。勉強会は那覇市の地方創生臨時交付金活用事業の一環で、今回が初めて。来年2月まで毎月行われる。初回はネパールやベトナム出身の10人が参加した。 事前に聞き取りしたアンケートでは、PCR検査の実施場所や自己負担額、ワクチンの効果と副反応に関する質問や不安の声が目立った。高山医師は科学的根拠を示しながら各質問に答えたほか、県内の感染状況やワクチン接種の受診手順についても解説した。 参加した沖縄ネパール友好協会のオジャ・ラックスマンさんは、帰省できず精神的に追い込まれている外国人も多いとし、「大事な情報を得ながら、勉強会が人とつながる場となることに期待したい」と述べた。主催した同研究所の鎌田耕代表理事は、感染者数や支援の情報の多くは自治体から発信されるが、言葉の壁から情報を受け取りにくい外国人も多いとし、「伝達役の鍵となる各地の外国人コミュニティーのリーダーとのつながりも広げていきたい」と述べた。 勉強会後には、きいやま商店のリョーサさんによる特別ライブも行われた。
琉球新報社
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