県は2日、東京五輪・パラリンピックに合わせて県内で事前合宿を行うネパール、ドイツ、ジョージアの全7選手団が出場権を獲得したと明らかにした。7日に訪れるネパールの水泳選手団を皮切りに、計86人が徳島、鳴門両市と那賀町で最終調整する。

 各選手団の事前合宿実施予定は«別表»の通り。ネパール選手団(選手2人、スタッフ1人)は7日午後に徳島空港に到着し、8日から徳島市で練習を始める。20日まで市内のホテルで滞在。11日には県内の水泳選手と、16日には加茂名小学校の児童とそれぞれオンラインで交流する。12日には県民向けに練習を公開する。定員30人(先着順)で、5日から県のホームページで参加者を募る。

 ドイツのハンドボール選手団(選手17人、スタッフ8人)は15日に来県し、22日に離県する。鳴門市での合宿中は公開練習を予定している。日程は調整中。メダル獲得が期待されるドイツのカヌー選手団(選手19人、スタッフ9人)は26日に那賀町に入り、30日まで調整に汗を流す。練習時間は県のホームページで周知し、見学者には検温などを行う。

 パラリンピックに出場するジョージアの柔道(選手6人、スタッフ3人)、車いすフェンシング(選手3人、スタッフ5人)、陸上(選手1人、スタッフ1人)の各選手団は鳴門市に8月12~20日、ドイツのカヌー選手団(選手5人、スタッフ6人)は那賀町で18~28日に滞在する。

 新型コロナウイルス感染防止のため、選手らは滞在中に毎日PCR検査を受ける。宿泊施設では一般客と選手らが接触しないように滞在フロアを分けるほか、選手らの外出も禁止するなど対策を徹底する。

 県内では当初、ドイツ、ネパール、カンボジア、ジョージアの4カ国計11選手団が合宿する予定だった。出場権を獲得できなかったり、参加の取りやめを申し出たりして3カ国7選手団となった。