Source:https://news.nifty.com/article/world/china/12190-20211026_00021/
2021年10月26日 09時12分、GOOGLEニュースより サーチナ
中国のポータルサイト・網易に24日、世界で最も国民の幸福度が高いと言われるブータンについて「日本や韓国、タイとは国交を結んでいるのに、なぜ中国とは結んでいないのか」とする記事が掲載された。
記事は、世界において外交関係の樹立が国家間の付き合いの基礎となり、国交を結んでいる相手が少ない国が国際的に発展することは難しいとした上で、その典型例がブータン王国だと紹介。ブータンは世界の主権国家の中で最も国交を結んでいる相手が少ない国であるとし、「朝鮮半島北部の国でも100あまりの国と国交を結んでいるのに、ブータンは現在までに20カ国あまりとしか結んでいないのである」と伝えた。
また、ブータンは日本や韓国、タイなどのアジア諸国と国交を結んでいる一方で、同じアジアに属しなおかつ国境を接している中国とは国交を結んでいないと指摘。その理由について「インドによる憂慮と恐れ」であると主張した。
記事は、ブータンに対する影響力、さらには将来的な併合という観点から、インドはブータンで問題が発生することを恐れており、ブータン政府に対して欧州の中立国、南アジアの小さな隣国、インドが信頼している国という3パターンの国とのみ国交を樹立するよう働きかけているとの見方を示した。欧州の中立国は規模が小さいため外交関係を持っても影響力が小さいとし、南アジアの小さな国については、例えばネパール、スリランカ、モルディブなどはすでにインドの影響力が及んでいるため、ブータンとの国交樹立に差し支えないと論じた。
そして、インドが信頼している国として日本、韓国、タイを挙げており、これらの国は経済や社会が発展していて多くのお金を持っている上、インドのブータン政策上の利益を脅かす存在ではないとしている。
その上で、中国はアジアの大国である上、インドと対立関係にあるスリランカと仲がいいことなどを指摘。仮にブータンが中国との関係を深めれば、インドはブータンに対する影響力が薄れること、そして中国と国境を接するインド北東部の安全に対して憂慮を抱くことになり、特に国境問題では危険な状況になりかねないため、ブータンを中国に接近させないようにしているのだとの考えを示した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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